フェラーリとアルファロメオ/ザウバーの提携が緊密化したことに関して、ハースのギュンター・シュタイナーは、マラネロがハースとの約束を守っている限りは何の問題もないと述べた。
2019年シーズンからザウバーは、アルファロメオ・レーシングに改名することが決まっている。アルファロメオの狙いが、F1での存在感を強化することにあるのは誰の目にも明らかだ。事情通の中には、ヒンウィルのチームが、いずれはアルファロメオによって完全買収されると予想する者もいる。
フェラーリとアルファロメオの密接な協力は、ハースにとってエンジンサプライヤーであり、テクニカルパートナーでもあるフェラーリとの関係に、望ましくない影響を及ぼす可能性がある。しかしシュタイナーは、少なくとも現時点では、彼らの提携の先行きを案じていないようだ。
「技術的にも、人的にも、財政的にも、フェラーリとハースの関係はきわめて強固なものだ」と、シュタイナーは言う。
「私たちは相互に敬意を払い、とてもよく協力しあっている。フェラーリがザウバー、あるいはアルファロメオとどんな仕事をするかは、私の関与するところではない。また彼らも、私がそうした関係を完全に尊重することを知っている」
「干渉は一切しない。彼らが約束を守って、これまでと同様にエンジンやパーツを供給してくれさえすれば、私は満足だ。そして、これまでと同じにはできないと言うのなら、その時はその時だ」
「批判や抗議をしようとも思わない。現在の関係が維持される限り、フェラーリがアルファロメオと何をしようと私は気にしないし、実際に関係は維持されている。不満は全くないね」
ルールで許される範囲内で、クルマのコンポーネントの多くをマラネロから購入するというハースのビジネスモデルは、マクラーレンやレーシング・ポイントなど、複数のライバルチームに問題視されている。
だが、今年で4年目を迎えるハースとフェラーリのパートナーシップに、シュタイナーは十分に満足しているという。
「先ほども言ったように、私は彼らのやることに対して影響力を持たないし、持ちたいとも思わない。彼らがどんなビジネスをするかは、こちらとは関係のないことだ」
「私はフェラーリに指図をする立場にはない。彼らがアルファロメオと何をするかについて、口を出す権利はなく、そのつもりもない。現在のフェラーリとの関係に満足していて、何の問題もないからだ」
「アルファロメオに関して、彼らに質問をすることもない。私には関わりのないことなのだから」