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ベッテル「フェラーリは正しい道を進んでいる」。新車『SF90』でのタイトル争いに期待

2019年02月17日 08:41  AUTOSPORT web

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フェラーリSF90 セバスチャン・ベッテル、シャルル・ルクレール
スクーデリア・フェラーリの2019年型F1マシン『SF90』の発表会で、セバスチャン・ベッテルはニューマシンで戦う新シーズンへの期待を語った。

 フェラーリは、コンストラクターズでは2008年、ドライバーズでは2007年を最後にチャンピオンの座につけずにおり、2017年と2018年は王者メルセデスに迫りながらも2位に終わった。それだけにチーム全体が2019年に悲願を達成すべく意気込んでいる。

「早くこのマシンに乗り込んで走り出したい気持ちでいっぱいだ」と発表会においてベッテルは語った。ベッテルはフェラーリでの5年目のシーズンを迎える。

「レーシングスーツを着ていないから、今すぐ走ることができないのが残念だよ。新車発表では毎回本当にわくわくする。僕らチームの方向性は正しいと思うから、このままさらに向上していきたい」

 新チームメイトのルーキー、シャルル・ルクレールは、2018年にザウバーでF1デビュー、39点を獲得し最高位6位と活躍し、大きな注目を集めた。

「この新しい冒険を始めることにすごく興奮している」とルクレール。
「(フェラーリで走るのは)子供のころからの夢だった。いつも赤いクルマを見ては、いつか乗りたいと思っていたんだ。数年前にフェラーリ・ドライバー・アカデミーの一員になったことで、ドライバーとして大きく成長することができたと思う。いつかこのシートをつかむという目標を持って頑張ってきて、それが実現した。今日はとても誇りに思うし、僕にとって重要な一日だ」

 ベッテルはルクレールと、新たにチーム代表となったマッティア・ビノットとともに、いいシーズンを戦っていきたいと述べた。

「マッティアは長年このチームの一員として活躍してきた人だ。この数年、彼と一緒に仕事をしてきたけれど、今年からはその形は変わることになるだろう。それも楽しみにしているんだ」

「シャルルは、幼いころからレースをしてきて、ついにフェラーリの一員になるという大きなステップを踏み出した。彼はすごくわくわくしていることだろうね。僕としても今シーズンがとても楽しみだ。チームは正しい道を進んでいるから、このままさらに前進していきたいと思う」

 フェラーリ社CEOルイ・カミレリは、2018年に強力なマシンを作りながらタイトルを逃したことへの失望を示しながらも、今年、全員が団結して新たな気持ちで戦いに挑むと語った。

「セバスチャンは今も変わらずハングリーだ。そして、チーム全員が彼をサポートしていることも承知していると思う」

「今年はスクーデリア・フェラーリが1929年にモデナで誕生してから90年目にあたる。節目の年であり、引き続き創設者のエンツォ・フェラーリのビジョンに従って戦い続けていく」

「去年(2018年)は過去10年のなかで最高の一年だった。しかしあと一歩のところで目標に届かなかった。このような失敗を受け入れるのは簡単なことではないが、我々は今年も強い意志を持ってコミットしていくことを保証する」

「プレッシャーはあるが、チーム全体が極めて冷静な雰囲気のなか、取り組んでいくことになるだろう。それこそが、チームが団結し、豊かな創造力、才能、透明性を発揮するために必要なことなのだ」