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アストンマーチン・レーシング社長「スーパーGTのような重要なレースに参戦でき光栄」

2019年02月16日 13:41  AUTOSPORT web

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マシンはD’stationのコーポレートカラーであり、アストンマーチンのイメージも強いブリティッシュグリーン
2月15日、スーパーGT GT300クラスに参戦するD'station Racingがアストンマーチン・レーシングと長期パートナー契約を結び、『D'station Racing AMR』として新型アストンマーチン・バンテージGT3を走らせることになった。参戦決定にあたり、アストンマーチン・レーシングのデイビッド・キング社長がコメントを残している。

 2017年からGT300クラスに参戦しているD'station Racingは、2019年からアストンマーチン・レーシングと長期パートナーシップ契約を締結。マシンカラーリングもD'stationとアストンマーチンのサブブランドであるAMRのカラーを彷彿とさせるダーク・グリーンにAMRイエローのラインをあしらったものになった。2019年からデリバリーが開始される新型バンテージGT3の導入もアジア初だ。

 チーム体制も非常に強力で、GT3カーの豊富な経験をもつ藤井誠暢と、2018年までGT500に参戦していたジョアオ・パオロ・デ・オリベイラのコンビに加え、長距離レースで起用される第3ドライバーには、新型バンテージGTE/GT3の開発にも携わったアストンマーチンワークスドライバーのダレン・ターナーが名を連ねている。

 他のGT3チームでも例を見ない『AMR』ロゴもマシンにあしらわれるほか、AMRエンジニアのテクニカルサポートも決定。近年のGT300クラスはディーラーやメーカーとの強力なパートナーシップが数多く見られているが、今回のD'station Racing AMRの参戦体制は、2019年に参戦を開始するマクラーレン・カスタマーレーシング・ジャパンと同様、これまでのGT300チームのなかでも特筆すべきものになりそうだ。

 今回のD'station Racing AMR参戦にあたり、アストンマーチン・ラゴンダの副社長であり、アストンマーチン・レーシングの社長も務めているデイビッド・キングは「新型バンテージGT3で、国際的にレースを戦うパートナー・チームの重要なメンバーとして、D'Station Racingをアストンマーチンに温かく迎え入れたいと思う」とコメントしている。

「アストンマーチンが日本のスーパーGTのような、一流かつ重要なレースにふたたび参戦することができて大変光栄だ。今回の参戦は、世界中でモータースポーツおよびカスタマー・レーシングの活動を拡大している弊社の取り組みを明確に示すものだ」

「また、このパートナーシップはアストンマーチンのロードカーとサービスにおいて、AMRパフォーマンス・ブランドが成長を遂げているというメッセージの発信を促進するものでもある。私たちは、日本を非常に重要な市場であると考えている」

 一方D'station Racingのオーナーであり、ジェントルマンドライバーとしても活躍する星野敏代表は「アストンマーチンとともに日本のスーパーGTに参戦できることを非常に誇りに思います。私たちは、バンテージGT3がチームに大きな成功をもたらすと信じています。新型バンテージのレーシングストーリーに、その初期の段階から関わることができて、大変うれしく思っています」とコメントした。

 ヨーロッパのスポーツカーメーカーの首脳がコメントを残すことも、今までのスーパーGTではなかなか無かったことで、このことからもアストンマーチンの“本気度”が伝わる。また、マシンカラーリングだけではなく、ピット内をはじめとした全体の雰囲気もグリーンを基調とした高級スポーツカーメーカーらしいものになりそうで、スーパーGTに新たな風を吹かせてくれそうだ。