2019年のWRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデンは2月15日、SS2~8が行われ、テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)が総合首位に浮上した。2秒差の総合2番手にはオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が続いている。
シリーズ唯一のフルスノーイベントであるラリー・スウェーデン。競技2日目は午前の走行では路面が雪と氷で覆われていたが、再走となる午後は氷が剥がれて地面が露出する難しいコンディションとなった。
2日目最初のステージであるSS2ではタナクが総合首位に浮上。午前中最後のステージであるSS4を終えるまでその座を守り抜いた。
しかし、午後最初のステージSS5では「全開でプッシュできるコンディションではなかったけど、クリーンな走りができた」というヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)がトップに浮上。総合2番手にスニネン、総合3番手にタナクが続く。
続くSS6ではフィンランド出身の若手、スニネンがステージ2位以下を5秒以上引き離してステージ優勝を飾り、トップにおどり出る。残る2SSでもスニネンはリードを守ってフィニッシュ。競技2日目をトップで終えた。
SS5で総合首位に浮上したラトバラは、SS7終了時点でトップと5秒差の総合2番手だったが、最終SS8でコースアウト。マシンがスタックして身動きが取れなくなってしまいデイリタイアを余儀なくされた。なお、ラトバラはラリー2規定で競技3日目には参加する。
ラトバラのリタイアもあり、総合2番手にはタナクが浮上。首位スニネンとは2秒差の接戦となっている。トップと17.8秒差の総合3番手はアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)、28.6秒差の総合4番手はエルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)が続いている。
そのほか、セバスチャン・ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)は総合6番手、SS1でトップだったティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)は総合7番手、トヨタの3台目、クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)は総合8番手につけた。
第1戦モンテカルロを制したポイントリーダー、セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)はSS6走行中にスピンしてコース脇の雪だまりに捕まり、スタック。ラトバラと同じくデイリタイアを余儀なくされている。
プライベーターとして4台目のヤリスWRCを走らせるマーカス・グロンホルムはSS4でコースアウトしてデイリタイア。WRC2を戦う勝田貴元(フォード・フィエスタR5)は総合19番手、R5車両のなかでは9番手で走行を終えている。
競技3日目となる16日はSS9~16までが行われる。