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ファイブノットがナチュラルなカラートンでテイスト一新、スリランカのリラックスした情景に着想

2019年02月15日 22:11  Fashionsnap.com

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2019年秋冬コレクション Image by: FASHIONSNAP.COM
デザイナー鬼澤瑛菜と西野岳人のデュオによるブランド「ファイブノット(5-knot)」が、東雲にある「TOLOT heuristic SHINONOME」で2019年秋冬コレクションをランウェイ形式で発表した。

 鬼澤瑛菜と西野岳人は、文化服装学院卒業後、日本の大手企業でデザイナーのキャリアを積み、フリーランスデザイナーを経て2013年秋冬コレクションから同ブランドを始動。「旅と Vintage」をテーマに、様々な国を旅して出会った風景や街並み、文化、そこにあるヴィンテージアイテムからインスピレーションを得てデザインしたコレクションを発表している。
 今シーズンはスリランカへの旅が着想源。アーユルヴェーダなどが盛んで自然に寄り添った現地での暮らしの中で「自分に向き合う時間」が増えたと言う鬼澤と西野は、異国情緒あるファイブノットが得意とする鮮やかなスタイルから、ナチュラルでリラックスな雰囲気へと一新。ベージュのワントーンで仕上げられたファーストルックからショーがスタートし、カーキやグレー、ベージュ、ブラウンをベースに、くすんだピンクやグリーンをアクセントとした。テキスタイルでは、現地で使われている紙ナプキンの絵柄や自然の動植物からインスパイアされたデザインを、レーヨンやシルクといった素材に落とし込み、ゆったりとしたシルエットのルックに遊びごごろを散りばめた。スタイリングは一ツ山佳子が担当し、オーバーサイズなアウターとアイラインシルエットのボトムス、ウエストマークといったルックでリラックスとエレガンス感を表現。コレクションを彩ったゴールドのジュエリーは、スリランカの建築家ジェフリー・バワ(Geffrey Bawa)の作品から着想を得たという。
 前シーズンに引き続き、東京のファッションウィークのシーズンから約1ヶ月早めたスケジュールでコレクションを発表したことについて西野は、「ショーでルックを披露することで事前に世界観を伝えることができるため、セールスに活かすことができている」とコメント。鬼澤はテイストの一新について「リラックスしてデコラティブな部分を削ぎ落とした分、テキスタイルや素材で表現できることを改めて考えることができた」と振り返った。
2019年秋冬コレクション全ルック