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【新旧F1マシンスペック比較】マクラーレン編:マシン設計の基礎に重点を置いたMCL34

2019年02月15日 17:01  AUTOSPORT web

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【上段】2019年型『MCL34』/【下段】2018年型『MCL33』
2月14日(木)に発表されたマクラーレンの2019年型マシン『MCL34』。今年のマシンも伝統のパパイヤオレンジカラーを引き継ぎ、リヤ部分には昨年よりも広範囲にブルーのカラーが施された。

 MCL34の発表前からマシンスペックが明かされいていたが、データ上は昨年型マシン『MCL33』との大きな変化はない。ルノー製パワーユニットを使用して2年目となる今年も、マクラーレンは上位復帰を目指して戦うことになる。

■マシンスペック
【2019年型 MCL34】(写真上段)
●モノコック:カーボンファイバーコンポジット製(ドライバーコントロール、燃料電池含む)
●安全装置:コックピット・サバイバル・セル(耐衝撃構造、貫通防止パネル、車体前部・側部・後部の衝撃緩和構造、前後ロール構造、ハロ二次ロール構造)
●ボディワーク:カーボンファイバーコンポジット(エンジンカバー、フロア、ノーズ、フロントウイング、リヤウイング、DRS含む)
●フロントサスペンション:カーボンファイバー製ウィッシュボーン、プッシュロッド式サスペンショントーションバー、ダンパーシステム
●リヤサスペンション:カーボンファイバー製ウィッシュボーン、プルロッド式サスペンショントーションバー、ダンパーシステム
●電子機器:マクラーレン・アプライド・テクノロジーズ製(シャシーコントロール、パワーユニットコントロール、データ収集、センサー、データ分析、テレメトリー含む)
●計器:マクラーレン・アプライド・テクノロジーズ製
●ブレーキシステム:Akebono製ブレーキキャリパー、マスターシリンダー、Akebono製“ブレーキ・バイ・ワイヤ”リヤブレーキコントロールシステム、カーボンディスク&パッド
●ステアリング:ラック・アンド・ピニオン型パワーステアリング
●タイヤ:ピレリ P ZERO
●ホイール:エンケイ製
●無線機器:ケンウッド製
●塗装:シッケンズ製品によるアクゾノーベル・カー・リフィニッシュ・システム
●冷却装置:カルソニックカンセイ製水冷、油冷システム

〈パワーユニット Renault E-Tech 19〉
●最小重量:145kg
●排気量:1.6リッター
●気筒数:6
●バンク角:90度
●バルブ数:24
●最大回転数:15000rpm
●最大燃料流量:100kg/h(10500rpm)
●燃料搭載量:110kg
●燃料噴射方式:直噴(1シリンダーあたり1噴射器、最大500bar)
●過給器:シングルステージコンプレッサー、エキゾーストタービン


【2018年型 MCL33】(写真下段)
●モノコック:カーボンファイバーコンポジット製
●安全装置:コクピット・サバイバル・セル(耐衝撃構造、貫通防止パネル、車体前部・側部・後部の衝撃力緩和構造、前後のロール構造、ハロ二次ロール構造)
●フロントサスペンション:カーボンファイバー製ウイッシュボーン+プッシュロッド方式トーションバー、ダンパーシステム
●リヤサスペンション:カーボンファイバー製ウイッシュボーン+プルロッド方式トーションバー、ダンパーシステム
●重量:733kg(ドライバー重量を含む、燃料は含まず)重量配分は45.4%~46.4%
●電子機器:マクラーレン・アプライド・テクノロジーズ製
●ブレーキシステム:Akebono製ブレーキキャリパー、マスターシリンダー、Akebono製“ブレーキ・バイ・ワイヤ”リヤブレーキコントロールシステム、カーボン製ディスク、パッド
●ステアリング:ラック・アンド・ピニオン型パワーステアリング
●タイヤ:ピレリ製P Zero
●ホイール:エンケイ製
●無線機器:ケンウッド製
●塗装:シッケンズ製品によるアクゾノーベル・カー・リフィニッシュ・システム
●冷却システム:カルソニックカンセイ製水冷、油冷システム
●ギヤボックス:カーボンファイバーコンポジット製ケース、縦置き
●ギヤ数:前進8速、後退1速
●ギヤ操作:電動油圧式シームレスシフト

〈パワーユニット Renault Sport R.E.18〉
●最小重量:145kg
●排気量:1.6リッター
●気筒数:6気筒
●バンク角:90度
●バルブ数:24
●最大回転数:15000rpm
●最大燃料流量:100kg/h(10500rpm)
●燃料搭載量:105kg(燃料搭載量上限)
●燃料噴射方式:直噴(1シリンダーあたり1噴射器、最大500bar)
●過給機:シングルステージコンプレッサー、タービン