トップへ

IZ*ONE、歌い踊る姿がもたらす昂揚感 日本デビューシングル『好きと言わせたい』でチャートイン

2019年02月15日 15:21  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

参考:2019年2月18日付週間シングルランキング(2019年2月4日~2019年2月10日)


 日本でのデビューシングル『好きと言わせたい』が、2019年2月18日付のオリコン週間シングルランキングで2位を獲得したのがIZ*ONE(アイズワン)。日本人メンバーである宮脇咲良、矢吹奈子、本田仁美を含む12人組のグローバルガールズグループです。2018年10月29日にミニアルバム『COLOR*IZ』でデビューするやいなや、世界12カ国のiTunesチャートで1位を獲得し、さらに日本デビューシングルでも勢いを見せつけました。


(関連:IZ*ONE、PENTAGON……第3次韓流ブーム、キーワードは“グローバル“?


 日本でのCDデビューに先立って、IZ*ONEをめぐる熱気を痛感させたのが、2019年1月20日に東京ドームシティホールで開催された『IZ*ONE日本デビューショーケース~1stシングル「好きと言わせたい」発売記念イベント~』でした。私が見たのは夜の部です。


 観客の6割は女性であろうというファン層に加えて、1曲目の「La Vie en Rose」でメンバーが登場した瞬間に起こる大歓声。かくいう私も、IZ*ONEのライブを遂に生で見ることができ、「本物だ……!」という昂揚感に包まれていました。


 最後の最後で、彼女たちが誕生した韓国のオーディション番組『PRODUCE 48』のテーマ曲「NEKKOYA (PICK ME)」が歌われた瞬間には、すべての物語が回収されたかのようなカタルシスがありました。


 終演後のロビーで、背後から呼び止められて振り向くと、知人の女性がいました。泣きはらした目で。聞けば、1曲目から号泣してしまったというのです。わかる。なにしろ日本のIZ*ONEファンにとっては、初めてIZ*ONEのライブを生で体験できた、記念すべき日だったのですから。


 『IZ*ONE日本デビューショーケース~1stシングル「好きと言わせたい」発売記念イベント~』の夜の部では、シングルのタイトル曲「好きと言わせたい」のほか、カップリングの「猫になりたい」「ダンスを思い出すまで」も歌われました。ここで私が強調したいのは、以下の一言に尽きます。


「IZ*ONEが生で歌い踊れば、どんな楽曲でもとんでもなくいい楽曲に聴こえる」


 思わず批評性を放棄してしまいましたが、そろそろ『好きと言わせたい』の収録曲を聴いていきましょう。冷静に。


 「好きと言わせたい」は、サビのキャッチーさですべてを突破していくような楽曲。『COLOR*IZ』のリード曲「La Vie en Rose」よりも若いイメージであることは興味深いです。


 「ケンチャナヨ」は、オールディーズや1960年代ロックをも連想させるギターサウンド。非常にポップです。


 「ご機嫌サヨナラ」は、作曲が渡邉俊彦、編曲が渡邉俊彦と早川博隆で、現在のJ-POPを代表するヒットファクトリーであるRebrastの作家陣による楽曲。『COLOR*IZ』に収録されていた、早川博隆とBelexが作曲した「好きになっちゃうだろう?」を彷彿とさせる甘くポップな楽曲です。


 「猫になりたい」は、シンセサウンドの浮遊感が収録曲の中でも異彩を放ちます。同時にしっかりとダンスオリエンテッドであり、IZ*ONEにふさわしい楽曲です。


 「ダンスを思い出すまで」は、歌謡性のあるメロディーライン。チャン・ウォニョンと宮脇咲良のみが歌っている楽曲で、ふたりのボーカルの艶が光ります。


 IZ*ONEが日本での活動を始めるにあたって届けられたのが「好きと言わせたい」。日本のマーケットに向けて、シングルながらバラエティ豊かな楽曲群を集めています。これを聴いたら、後はなんとしても生でライブを見ていただきたいのです。(宗像明将)