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阿部サダヲ×吉岡里帆『音量を上げろタコ!』BD特典、オーディオコメンタリーの裏側が明らかに

2019年02月15日 12:11  リアルサウンド

リアルサウンド

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 3月6日にBlu-ray&DVDが発売される『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』より、Blu-ray限定特典オーディオコメンタリー収録の裏側が明かされた。


 本作は、“声帯ドーピング”による“驚異の歌声”をもつ世界的ロックスター・シンと、声が小さすぎるストリートミュージシャン・ふうかが、“声帯ドーピング”のやりすぎで崩壊寸前となったシンの最後の歌声をめぐって、謎の組織から追われるさまをハイテンションで描くロック・コメディ。4オクターブの音域とすべての人を虜にする声量をもつ一方、“声帯ドーピング”というオキテ破りな秘密を抱えるロックスター・シンと、異様に声が小さく何事にも逃げ腰なストリートミュージシャン・ふうかという正反対の2人が、いつしか唯一無二のバディとなっていく。


 シンを阿部サダヲ、ふうかを吉岡里帆が演じるほか、千葉雄大、麻生久美子、小峠英二(バイきんぐ)、片山友希、中村優子、松尾スズキらがキャストに名を連ねた。『俺俺』『インスタント沼インスタント沼』の三木聡が監督を務めた。


 Blu-rayの音声特典となるオーディオコメンタリーの収録には、阿部、吉岡、三木監督の3名が参加。収録のために久々に再会を果たしたという3人は、「みなさんこんにちは、シン役の阿部サダヲです!」と勢いよく阿部の一言でスタート。「懐かしいですねえ」と吉岡が郷愁に浸るなか、「監督が解説しなきゃいけないって、どうなんだっていう(笑)」と三木監督も半ば照れながらオーディコメンタリーの収録は始まる。


 三木作品常連の松尾スズキについて話が膨らむと、三木監督は「あの衣装とスタイルは松尾さんしかできない(笑)。着こなせるのは!」と激賞。「カツラも馴染んでる。これで成立しているのに、なお寄り目にする自己演出(笑)」(阿部)、「困っていましたよね(笑)」(吉岡)と松尾の役作りの裏側を明かす。「松尾さんのアイデアでザッパおじさんのキャラクターが決まるわけだけれど、結果それに苦しめられているという(笑)」と三木監督は振り返った。


 吉岡が歌った主題歌「体の芯からまだ燃えているんだ」が流れる終盤のシーンについては、「このシーンが好きだってスタッフがいますね」と三木監督。阿部が「後ろにいる韓国人役の方たちが『すごくいい曲ね。売れるわよ!』と(笑)。自分たちで作っているわけじゃないのに、すごくうれしかった(笑)」というエピソードを明かすと、「うれしいですね」と吉岡もしみじみ。すると三木監督は「芝居してないじゃん(笑)。話聞いちゃってるし」とツッコミを入れた。


 最後に三木監督は、「ある人が言ってたんだけど、映画にはその時が映っているわけだから、どこかドキュメンタリーな部分って、フィクションを作っているんだけどあるわけで」と解説。阿部は「いいですね! 今日は観ていて懐かしかったし、また三木組やりたいすね!」と想いを打ち明け、「やりたいです!」と吉岡も続いた。


 このオーディオコメンタリーも収録されるBlu-ray豪華版には、撮影の裏側に迫ったメイキング映像のほか、阿部、吉岡それぞれが歌った主題歌のレコーディング映像が特典映像として収録されている。(リアルサウンド編集部)