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小松菜奈、着物姿で盗賊の喉元に小刀を突き付ける 『サムライマラソン』本編映像

2019年02月15日 12:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 2月22日公開の映画『サムライマラソン』より、本編映像が公開された。


参考:映像はこちら


 原作は、日本のマラソンの発祥と言われる史実、安政遠足を舞台にした土橋章宏の小説『幕末まらそん侍』(ハルキ文庫)。時は幕末、迫る外国の脅威に備え、安中藩主・板倉勝明は、藩士を鍛えるため、十五里の山道を走る遠足を開催する。だが、この動きがとある行き違いにより幕府への反逆とみなされ、藩士不在の城に安中藩とり潰しを狙う刺客が送り込まれる。ただ1人、迫る危機を知った男は、計画を食い止めるため、走り出す。


 普段は平凡な侍だが、実は幕府のスパイとして藩に潜入している忍び・唐沢甚内を、主演の佐藤健が演じるほか、小松菜奈、森山未來、染谷将太、青木崇高、竹中直人、豊川悦司、長谷川博己と日本を代表する役者が集結した。


 企画・プロデュースは、『ラストエンペラー』を製作したプロデューサー、ジェレミー・トーマスと、『おくりびと』でアカデミー賞外国語映画賞を受賞した中沢敏明の、2010年公開映画『十三人の刺客』を手がけたコンビ。トーマスによって抜擢された『キャンディマン』『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』などの作品で知られるバーナード・ローズが監督を務める。


 公開された映像は、小松演じる雪姫が小川のほとりで休んでいるシーンからスタート。しかし、ほっとしたのもつかの間、笠を目深に被ったいかにも怪しい盗賊の男が現れる。盗賊が持っていた杖で雪姫に襲い掛かり、お腹に突きを食らってあわや危機一髪、というところで、杖を利用して逆に相手の手首をひねる雪姫。逆上した盗賊が刀を抜くが、雪姫も小刀で応戦。相手が振りかぶった刀を受け止めると、流麗な動きで引き倒し、喉元に切っ先を突きつける。


 本作で小松が演じる雪姫は、美しいだけでなく強さも兼ね備えたキャラクター。安中藩主・板倉勝明(長谷川)の娘にして、江戸や西洋で絵画を学ぶために行動する、強い信念を持つヒロインだ。原作には、わずかしか登場しないが、日本はもちろん海外でも評価される“侍映画”を作るというコンセプトの下で作られた本作において、メインキャラクターに女性を入れることは不可欠。そのため、ローズ監督が自ら雪姫を掘り下げるストーリーを創作し、時代劇に現代のヒロイン像をマッチさせ、より重要なキャラクターとして完成させた。


 雪姫のキャスティングにあたっては、男装した姿が男性に見えること、藩主である父親に反抗するという強い自立心を表現できること、美しい姫としての説得力があること、この3つの要素を兼ね備えることが重要視され、小松が抜擢された。


(リアルサウンド編集部)