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オーストラリア・スーパーカーのシーズンラウンチ開催。フォード、ホールデン、ニッサンの3車が集う

2019年02月14日 16:01  AUTOSPORT web

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ティックフォード・レーシングのチャズ・モスタート車『スーパーチープ・オート・フォード・マスタング』
オセアニア地域最大のツーリングカーシリーズ、VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの2019年シーズンラウンチが2月13日にビクトリア州メルボルンで開催され、新王者、移籍組、ルーキーなど今季参戦する総勢24名のドライバーが集結。各陣営の新体制やカラーリングが公式披露されるとともに、翌14日からはフィリップアイランドで、オフィシャル・プレシーズンテストが開始された。

 アデレード市街地コースで開催される開幕戦“スーパーループ・アデレード500”を約半月後に控え、2018年に念願の初タイトルを獲得したシェルVパワー・レーシングのスコット・マクローリンを先頭にチャンピオンチームのレッドブル・レーシング・オーストラリア(RBRA)など全参戦チームがメルボルン・ドックランズ地区のラウンチ会場に集った。

 このラウンチパーティでは、2019年からフォード・パフォーマンスが支援するDJRチーム・ペンスキー、ティックフォード・レーシングが投入する6台のフォード・マスタング・スーパーカーも勢ぞろいし、2年目のシーズンとなるホールデン・コモドアZBや、心機一転プライベーターとして参戦するニッサン・アルティマL33とともにお披露目された。

 2019年体制発表で先陣を切ったRBRAのトリプルエイト・レースエンジニアリングを筆頭に、すでにいくつかのチームがアナウンスを終えているが、ティム・スレード擁するブラッド・ジョーンズ・レーシング(BJR)は引き続き大手トラックメーカーのフレートライナーとのパートナーシップを結び、フレートライナー・レーシング/アライアンス・トラックパーツ・ホールデンとして4年目のシーズンを戦うことを発表した。

 またオフシーズン最大の移籍劇となった2015年王者マーク・ウインターボトムの加入したTeam18、チャーリー・シュワルコート・レーシングは、工具メーカーのIRWIN(アーウィン)を迎え入れ、新たにブルーとイエローに彩られた『ホールデン・コモドアZB』を公開した。

「一目見てこのカラーリングが気に入ったよ」と語るのは、13年所属したフォード陣営を離れて自身初のホールデンをドライブすることになったウインターボトム。

「マシンには数多くの国際的企業やオーストラリアを代表する会社のクレジットが入れられている。そのことをとてもうれしく思う。アーウィンがチームとこのシリーズをサポートしてくれると同時に、まったく新しいブルーのマシンをドライブするのは自分にとっても良い再出発になりそうだね」

 体制発表を終えたチームはメルボルンから140km沖合に離れたフィリップアイランドに移動し、公式プレシーズンテストをスタート。各陣営が2019年モデルの動作チェックやセットアップ熟成作業を進めると同時に、VASCシリーズが新たに導入する共通部品、新規コントロールアイテムやテクニカルレギュレーションの確認も行われる。

 その主な変更点としては、Gen2規定共通シャシーを使用する全車に導入されたX-trac製のトランスアクスル・ギヤボックスと改良版のMotec製ECU、そして新たに承認を受けたリニアスプリングダンパーが挙げられる。  

 VASCシリーズから派遣された技術部門担当のスタッフや、X-trac、Motecのエンジニアが立ち会い、引き続き作動確認やチームへの情報提供が進められることになっている。