2月13日から運営が始まったJR貨物の公式ツイッターが「堅すぎる」と話題になっている。初めてのツイートを「こんにちは。JR貨物(公式)です。本日よりTwitterをはじめます。よろしくお願いします!」と呟いた直後、2ツイート目で「JR貨物公式Twitterアカウント利用規約」を紹介。ユーザーに、規約に同意した上で利用するよう呼びかけた。
このツイートにネットでは「そのつど稟議書回してからツイートしてそう」「ここには社長も顧問も部長もいませんので!そんなにお固くならないで!ここは!自由!!!」などのツッコミが相次いでいる。
リプライへの返信は「原則として行いません」と明記
利用規約は、JR貨物がツイッターを運用するにあたっての基本姿勢を表したものだ。多くの企業で「ソーシャルメディアポリシー」「運営方針」などと言われるものと同じ性質と考えて良いだろう。運営者やアカウント名のほか、アカウントが予告なく終了・削除される場合があることなどが記されている。
このほか、輸送状況の発信や寄せられたリプライへの返信は「原則として行いません」と宣言、本人の承諾なしに他ユーザーや第三者の情報を特定・開示・漏洩行為などをしないようフォロワーに呼びかけるなどしていた。
ネットでは、JR貨物の姿勢を「慎重で好感が持てる」「企業公式アカウントとしてはあり」と評価する人もいる一方で「はっちゃけたJRを期待したかったけど」などの呟きも見られる。ただ、がっかりするのはまだ早いかもしれない。
今でこそ「ゆるい」ツイートでお馴染みになったシャープの公式ツイッターも、同社サイトに「コミュニティ・ガイドライン」を掲載している。JR貨物が出した運営方針と見比べると内容に大きな違いはない。2011年6月1日の初めてのツイートでは、
「シャープは、ツイッター公式アカウントをオープンいたします。(中略)ここでは、みなさまによく知られた製品から、あまり馴染みのない製品まで、現在多岐にわたるシャープの活動を発信していきます。どうぞよろしくお願いします」
と折り目正しく、2ツイート目以降も、商品やプレスリリースの紹介とリンクを貼るなど、堅い印象だった。開設当初の印象は固くても、徐々にフレンドリーに変わるケースもあるのだ。
JR貨物の3ツイート目は、さっぽろ雪まつりに関するものだった。今後どんなテンションのツイートをしていくか、見守るのも楽しみ方の1つかもしれない。