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WRC:ラトバラ、スウェーデンで史上最多出場数更新も「目標には今も手が届いていない」

2019年02月14日 14:01  AUTOSPORT web

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2019年のWRC第2戦スウェーデンで史上最多となる通算197回目の出走を果たすヤリ-マティ・ラトバラ
2月14日の現地9時(日本時間17時)に行われるシェイクダウンで、走行が始まる2019年のWRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデン。TOYOTA GAZOO Racing WRTからシリーズに参戦するヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)はこの大会で史上最多となる通算197回目のWRC出走を果たす。

 1985年生まれのラトバラは2002年、17歳の若さでWRCデビュー。その後も度々スポット参戦を重ね、2008年にはワークスチームのBPフォード・アブダビWRTへ加入した。

 すると、同年の第2戦として行われたラリー・スウェーデンで自身初優勝を達成。22歳と313日という若さでの優勝はWRC史上最年少の記録だ。

 以降、フォルクスワーゲンや現在所属するトヨタとともにWRCを戦ってきたラトバラは、ワークスドライバーとして戦う12年目のシーズンとなる2019年、WRCで2度のワールドチャンピオンを獲得しているカルロス・サインツの記録を破り、史上最多出走を果たす。

 ただし、ラトバラはこれまでWRCのシリーズチャンピオンに輝いたことはなく、2010年、2014年、2015年に獲得したランキング2位がベストリザルトとなっている。

「最多出場数は本当に光栄なことだけど、若かりし頃に掲げた目標は達成できていないんだ」とラトバラ。

「僕の目標はドライバーズチャンピオンになることで、残念ながらその目標には今も手が届いていない。それでも僕が初めて勝利したラリー・スウェーデンで偉業を達成できたことには、特別なものを感じるよ」

「ラリー・スウェーデン自体、大好きなイベントなんだ。スタッドタイヤで雪道を走るのが好きだからね。事前テストでも入念に準備を進めてきて、いい感触を掴もうとしてきた。とにかく全力を尽くして、勝利に手が届くことを祈るばかりだ」

 ラトバラが史上最多出場回数を更新するラリー・スウェーデンは、2017年にトヨタ移籍2戦目で優勝を遂げた地でもあり、ラトバラにとっては多くの思い出がある地だ。

 2019年のWRC第2戦スウェーデンのSS1は現地20時8分(日本時間4時8分)ごろにスタートする。