アウディスポーツは2月13日、ヨーロッパをはじめ世界各地で開催されるFIA GT3カテゴリーならびにTCRプログラムに参加する13名のアウディカスタマーレーシングドライバーを発表した。
アウディカスタマーレーシングドライバーとは、ドイツのADAC GTマスターズやニュルブルクリンク24時間レース、ヨーロッパを転戦するブランパンGTシリーズなどのGT3レースの他、WTCR世界ツーリングカーカップなどのTCRカテゴリーに派遣されるワークスドライバーたちだ。
2019年シーズンはその名簿に13名が名を連ねたが、このなかにマティア・ドルディとニールス・ラングフェルドという2名のルーキーが加わることとなった。
弱冠20歳のドルディは各地のポルシェカレラカップ・シリーズで経験を積んだ後、2018年にELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、アウディスポーツ・イタリアから出場したイタリアGTなど参戦し2019年のアウディワークス入りを勝ち取った。
また、先月にはアウディワークスドライバーのケルビン・バン・デル・リンデを含むラインアップの一員として、ドバイ24時間にアウディカスタマーチームのアテンプト・レーシングから出場している。
そんな若きイタリア人ドライバーは、バン・デル・リンデ、クリストファー・ハーゼ、ピエール・カッファー、クリストファー・ミース、フランク・スティップラー、ドリス・ファントール、フレデリック・ベルビシュ、マーカス・ウィンケルホックというお馴染みのアウディGTドライバーらとともADAC GTマスターズ又は、ブランパンGTシリーズなどでアウディR8 LMSを駆るドライバーのひとりに設定された。
また、アウディスポーツは上記の8名の内、バサースト12時間にアウディスポーツ・チーム・バルボリンから参戦したハーゼとバン・デル・リンデ、ミース、ウィンケルホックの4名が鈴鹿10時間耐久やスパ24時間をシリーズに組み込むIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジに引き続き出場することを明らかにしている。
一方、“紅一点”の女性ドライバーであるラヘル・フレイもGT3プログラムに参加する予定だが、こちらは主にアジアが主戦場となる予定。ブランパンGTワールドチャレンジ・アジア(旧ブランパンGTシリーズ・アジア)などが候補になると考えられる。
なお、2018年までアウディカスタマーレーシングドライバーに名を連ねていたロビン・フラインスは、今回メンバーから外れることとなった。2017年にはブランパンGTシリーズ・スプリントカップを獲得したオランダ人は今季、ABBフォーミュラE選手権に加えてDTMドイツ・ツーリングカー選手権にも参戦することから、GTレースへの参加は難しいという判断が下された。
ドルディとともにアウディワークスの仲間入りを果たしたラングフェルドは、ゴードン・シェドンと、かつて日本のスーパーGT500クラスを戦ったジャン-カール・ベルネイとともにアウディのWTCRラインアップを形成する予定だ。
アウディスポーツのカスタマーレーシング部門を率いるクリス・ラインケは新メンバーを加えた布陣について次のように述べている。
「2019年シーズンに向けてドライバーのラインナップの調整を行った」
「我々のドライバーたちはこれまでに世界各地でさまざまレースを戦い、多くの経験を積み重ねてきた。ふたりの国際派ルーキーは今後のアウディカスタマーレーシングを支えてくれる存在になるだろう」
■2019 アウディスポーツ カスタマーレーシングドライバー
* マティア・ドルディ
* ニールス・ラングフェルド
ケルビン・バン・デル・リンデ
クリストファー・ハーゼ
ピエール・カッファー
クリストファー・ミース
フランク・スティップラー
ドリス・ファントール
フレデリック・ベルビシュ
マーカス・ウィンケルホック
ラヘル・フレイ
ジャン-カール・ベルネイ
ゴードン・シェドン
* 新加入メンバー