映画『魂のゆくえ』の予告編とポスタービジュアルが公開された。
ポール・シュレイダー監督が構想50年の末に完成させた同作は、戦争で失った息子への罪悪感を背負って暮らす牧師が、自らの所属する教会が社会的な問題を抱えていることに気づいたことから、徐々に信仰心が揺らいでいく様を描いた作品。聖職者でありながら内なる怒りと葛藤を抱え、やがて狂気の淵に追い込まれていく主人公トラー役をイーサン・ホークが演じる。原題は『First Reformed』。『第91回アカデミー賞』脚本賞にノミネートしている。
予告編では、地球の未来を思い悩むあまり、妊娠中の妻メアリーの出産に反対している環境活動家の夫の主張を聞くトラーの姿や、自らの教会「ファースト・リフォームド」の運営に意見したトラーが「立場をわきまえろ」と一蹴されるシーン、「誰かが行動しなければいけない!」と声を張り上げる様子、「神の意思だと思って割り切れ」と助言する司祭の姿などが確認できる。