個人にこだわりの「マイルール」があるのと同じように、職場でも、その職場独自のルールが存在する。ガールズちゃんねるに2月13日に立った「あなたの職場の禁止事項」というスレッドには、様々な職場の独自ルールが集まっていた。
飲食店に勤務している人は「二枚貝を食べること」を会社から禁止されているという。食中毒に罹るリスクを考慮してのことらしいが、個人が食べるものを会社が制限するのはどうなのだろう、と首を傾げたくなる。(文:石川祐介)
「上司へのアドバイスが禁止。できない上司は足手まといのまま」
デスクワークの人からは「デスクでコップの飲み物禁止」というルールが寄せられた。「PCにこぼれたとき、修理費がすごいことになるから」が理由だ。これはやむを得ないかもしれない。
会社の禁止事項が社会のルールに反する企業もある。
「みんな、毎日一時間は残業してるのに上司から超過勤務は認めないという意味のわからんお達しがあり誰も申請できない」
サービス残業は違法。こうしたルールがまかり通る企業があることは非常に問題だ。
「上司へのアドバイス できない上司はできないまま、足手まといのまま、ご本人はできる上司気分でお過ごしになられる」
「規則ではないけどしないのが学歴の話。上司二人が大学中退と高卒だから。入った時まわりから絶対するなと言われた」
上司のコンプレックスを理由に、職場の話題が制限されている企業も少なくないようだ。業務に関することなら納得できるが、人間関係を理由に言動が制限される職場は窮屈そうだ。
「職場の事をSNSにアップ禁止」はこれから増えるかも
市役所勤めの人からは、市民が見ているからという理由で、自席でお茶を飲むことが禁止されているという苦労話が寄せられた。飲み物を飲む際は、わざわざ利用者が見えない場所に行く必要があるという。
このコメントには「私も市役所!だけど自席で飲むのOKだよ」という意見もあり、自治体によってルールはまちまちのようだ。公務員をやたら敵視する人は世の中に一定数いる。市民の声の中にはこうした人達からの、聞かなくても良い要望も含まれそうだが、むげに扱うこともできないのはやはりお役所だからなのだろうか。
他にも「職場の事をSNSにアップ禁止」という声も多かった。最近も、職場内での悪ふざけをSNS上にアップした若者が解雇処分になるなど、大きな問題となっている。相次ぐ騒動を受け、今後、職場でスマートフォンの操作を禁止する企業が増えるかもしれない。