例年12月と2月に行われるセパンでのスーパーGTウインターテストは、いよいよ2月13日に走行がスタートした。午前中は二輪のテストが行われていたため、初日は13時からのスタートとなった。この日のセパンは時折雲が出るものの晴天。太陽が照りつけるなか、伊沢拓也が乗り込んだAUTOBACS RACING TEAM AGURIの8号車を先頭にコースイン。テストがスタートした。
今回参加しているGT500マシンは10台。ホンダは、開発車両の99号車に山本尚貴とジェンソン・バトンが乗車。テスト日程後半は塚越広大とベルトラン・バゲットが乗車する予定だ。AUTOBACS RACING TEAM AGURIの8号車は伊沢と野尻智紀が、ヨコハマを履くTEAM MUGENの16号車は武藤英紀と中嶋大祐が、ダンロップを履くNAKAJIMA RACINGの64号車は、ナレイン・カーティケヤンと牧野任祐がドライブする予定が組まれた。
レクサスは、2台の開発車両を投入。基本のスケジュールは093号車が立川祐路、石浦宏明、ヘイキ・コバライネン、中山雄一がシェア。094号車は中嶋一貴、関口雄飛、平川亮がシェアしたほか、若手が乗り込んでいるシーンも確認されている。LEXUS TEAM WedsSport BANDOHの19号車は国本雄資と坪井翔がドライブ。坪井はかなり長い時間走行をこなしている。
また、arto-Panther Team ThailandのレクサスRC F GT3の35号車は、ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナとナタポン・ホートンカムが前半乗車。ショーン・ウォーキンショーとマ・キンファはコースサイドでスーパーGTの走りを観察し、終盤にマ・キンファがRC F GT3を初ドライブした。
各チーム・メーカーでさまざまなメニューをこなしながらの走行となった初日は、116周もの周回をこなしたKONDO RACINGの24号車GT-Rが1分50秒533でトップタイムをマーク。133周を走ったLEXUS TEAM WedsSport BANDOHの19号車LC500が1分50秒828で2番手と、ヨコハマ勢がワン・ツーとなった。
3番手につけたのは59周の周回となったNISMOの23号車GT-Rで、1分51秒068をマーク。NAKAJIMA RACINGの64号車NSX-GTが1分51秒085で4番手、TEAM IMPULの12号車GT-Rが1分51秒128で5番手となっている。3台が参加したGT300は、109周ものラップをこなしたModulo Drago CORSEのNSX GT3が2分01秒188で最速。arto-Panther Team Thailandが続き、aprのプリウスPHVが3番手。ただ3チームとも、大いに収穫のあった初日となったようだ。