ビル・エヴァンスのドキュメンタリー映画『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』が、4月27日から東京・アップリンク吉祥寺、アップリンク渋谷ほか全国順次公開される。
ジャズピアニストのビル・エヴァンスの生誕90周年を記念して制作された同作。出自からキャリアのスタート、エヴァンスを巡る人間模様、死の間際まで、51年の生涯を、証言や映像、写真の記録で辿る。英題は『Time Remembered: Life & Music of Bill Evans』。
作中にはマイルス・デイヴィスのバンドに加入して『Kind of Blue』を制作した当時の様子や、ドラマーのポール・モチアンとベーシストのスコット・ラファロを迎えたピアノトリオで残した『Waltz for Debby』の制作経緯やラファロの死、これまで公にされていなかったエヴァンス自身の音楽への想い、肉親から見た素顔、生涯を通して苦しめられた薬物依存などについて明かされるほか、エヴァンスの演奏シーンが収められている。
またジャック・ディジョネット、ジョン・ヘンドリックス、トニー・ベネットといった同世代に活躍したミュージシャンも登場。映画の制作には8年間を擁しており制作中に亡くなったミュージシャンも多く、ポール・モチアン、ジム・ホール、ボブ・ブルックマイヤー、ビリー・テイラーらの晩年の姿も記録されている。