インディカー・シリーズの合同テストがテキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で2月12日から開催。初日は、ルーキーのコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)がトップタイムをマークした。
10シーズン目のインディカーに挑む佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、タイムを伸ばせず23番手でテスト1日目を終えた。
3月12日にセント・ピーターズバーグで開幕する2019年のインディカー・シリーズ。開幕前の合同テストが今年からカレンダーに加わったCOTAで開催された。。
前日のメディアデーを経て、12日と13日に2回ずつ合計4回の走行セッションが予定されているこの合同テスト。初日は25台が走行を重ね、ルーキーが躍進をみせる。
午前中の走行でトップに立ったのは、ブライアン・ハータの息子で2018年のインディライツ2位のコルトン・ハータ。昨年の最終戦でスポット参戦はしているが、フル参戦は2019年からとなるルーキーは16周を走行し、1分48秒7443でトップに立つ。
2番手には元F1ドライバーのマーカス・エリクソン(アロウ・シュミット・ピーターソン)が続き、2017年のインディカー王者ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が3番手。
ハータは午後もタイムを伸ばし、先輩ドライバーたちを驚かせる。セッション2回目では22周を走行し、1分46秒6258を記録。2番手となったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)とは0.4786秒差をつけた。
「一日がどうなったのかとても満足しているよ。みんなが素晴らしい仕事をしたし、車には問題がなかった。完璧だったね。少しずつ刻んでいって、最終的にマージンを持ってのトップタイムに立つことができた。今は明日が待ちきれないね」とハータ。
22歳の共同オーナー、ジョージ・マイケル・スタインブレナー4世も「興奮せずにはいられない。ハータはチャンピオンやレースウイナーを抑えてトップにいるんだから」と称賛する。
アンドレッティ・ハータ・オートスポートの共同オーナーでマルコ・アンドレッティのストラテジストも務めているブライアン・ハータも「彼らが素晴らしい一日を過ごしたのはみんなと同じように驚いているよ。本当に嬉しいね」と息子の活躍を喜ぶ。
名門チップ・ガナッシ・レーシングからインディカーデビューするフェリックス・ローゼンクヴィストも4番手と好調だ。
インディカー参戦10年目を迎える佐藤琢磨。8日にラグナセカでテストを行ったレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングだったが、COTAでも苦戦を強いられているようだ。
午前中はグラハム・レイホールが19番手、琢磨は22番手と下位に。午後はレイホールが8番手にジャンプアップしたが、琢磨は23番手とタイムは伸び悩んだ。
「チームにとっては大変な一日だった。最終的にはいいセッティングがいくつか見つかり8番手で終えることができた。タイヤもほかのドライバーたちよりも1セット残っている。なにかを見つけることができて、最後の数周はエキサイトしていたよ」
「良い方向を見つけられたので、明日はチームメイトの琢磨とも共有して、ふたりでいい一日を過ごしたいね」とレイホール。
合同テストは13日も行われ、2回の走行セッションが予定されている。