2月6日~10日、パリでクラシックカーの祭典『レトロモビル』が開催された。このイベントにおいて、ランボルギーニ・ポロストリコが特別な赤のミウラSVを出展した。なんとこのミウラSVのオーナーは、FIA国際自動車連盟の会長であるジャン・トッドだという。
ポロストリコは、ランボルギーニのクラシックカーを対象とする専門の車内部署。2016年に設立され、2001年までに生産された350GTからディアブロまでのランボルギーニ車のレストアと認定を行っている。
今回出展されたミウラは、1968年製のミウラSのシャシーナンバー3673を引き継いでいた。この車はRosso Corsa(赤)の車体の下部のみ金色、内装は黒のレザーというデザインで最初のオーナーに1972年に届けられた。
経年劣化による磨耗や損傷が見てとれる状態でポロストリコに届けられたミウラSVは、『最大限、オリジナルに近い形で状態を保全する』という理念のもと、修理と修復を優先してレストアが行われた。作業工程において車体を完全に解体し、フレームやボディ、内装の印から各種部品などを、過去の資料と突き合わせて細部まで確認をとったという。
そして13カ月をかけて行われたレストアが終了し、このレトロモビルにおいて、アウトモビリ・ランボルギーニの会長兼CEOであるステファノ・ドメニカリからオーナーのトッド会長に車のキーが戻された。
なおポロストリコでは、クラシックカー用のスペアパーツの復元なども担当しており、2018年は200以上の部品を製造している。さらに、ランボルギーニのクラシックカーを可能な限りオリジナルに近い形で維持するために、生産に関するアーカイブ資料の管理も行っている。