2度のWRC世界ラリー選手権チャンピオンであるマーカス・グロンホルム率いるGRXは、3台のヒュンダイi20スーパーカーで2019年のWorldRX世界ラリークロス選手権に参戦する。
グロンホルム率いるGRXはロシアの石油企業『TANECO(タネコ)』をタイトルスポンサーに迎えて2018年のWorldRXに参戦。独自に開発してきたi20スーパーカーのデビューイヤーながらワークスサポートを受けるチームに続くシリーズランキング4位を獲得してみせた。
チームは2019年もGRXタネコとして継続参戦。ニクラス・グロンホルムとティミー・ティミジヤノフをレギュラードライバーとして起用するほか、いくつかのラウンドでは開発ドライバーのレイニン・ニティッシュも招集して3台体制を構築する。
チームプリンシパルのマーカス・グロンホルムは「新型マシンのデビューイヤーは厳しい戦いになると思っていたが、2018年シーズンは想像以上の好成績を収めることができた。オフシーズンの間もi20スーパーカーの改良を続けていて、2019年は新たなステップを踏み出せるはずだ」と期待を示す。
「このプロジェクトを長期的な視点で捉えていて、チームのコアメンバー、ドライバーラインアップを維持できることは喜ぶべきことだし、これでチャンピオン争いを優位に戦えるはずだよ」
マーカス・グロンホルムの息子であるニクラスは「同じマシンを使ってシリーズを戦うのは今回が初めてなんだ。マシンへの知識が豊富な状態で戦えるのはうれしいことだ」と語っている。
「マシンのベースパフォーマンスは充分だから、あとコンマ数秒を削れるようなアップデートを施してきた。シーズン開幕まであとわずかだし、初開催となるアブダビでの初戦が待ち遠しいよ」
2019年シーズンのWorldRXは4月5~6日の第1戦アブダビで開幕し、11月9~10日の最終戦南アフリカまでの全10戦で争われる。