2018年からスーパーGT GT500クラスにホンダNSX-GTで参戦し、山本尚貴とのコンビでチャンピオンを獲得したジェンソン・バトンが、2019年からRJNモータースポーツと共同でチームを設立し、ブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップのシルバーカップに1台のホンダNSX GT3を投入することになった。
今回設立されたチームは、これまでブランパンGTシリーズでニッサンGT-RニスモGT3を走らせていたRJNモータースポーツと、バトンが共同で設立したもの。亡きバトンの父ジョン・バトンがかつてレーシングカートで運営していたチーム、『ロケット・モータースポーツ』の名が採られ、『ジェンソン・チーム・ロケット・RJN』というチーム名となる。
ロケット・モータースポーツは、かつてイギリス選手権のジュニアカテゴリーで11回ものタイトルを獲得したほか、バトンだけでなくルイス・ハミルトンやウィル・スティーブンス、オリバー・ローランドらも輩出したチームだという。
ジェンソン・チーム・ロケット・RJNは、2019年のブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップに1台のNSX GT3エボを投じるほか、スパ24時間にはもう一台を追加し2台体制を検討しているという。マシンはかつてバトンがワールドチャンピオンを獲得したブラウンGPのようなホワイト×イエロー×ブラックに彩られる。画像を見ると、バトンのF1時代のカーナンバーである22も印象的だ。
さらにチームには、かつてRJNでブランパンGTのプロ-アマチャンピオンを獲得したバトンの親友クリス・バンコムが加わり、マーケティング面やロケット・モータースポーツのプロジェクトを監督するという。
「RJNモータースポーツとともに『ロケット』の名をモータースポーツシーンに戻すことができるのは素晴らしいことだよね。現役の多くのドライバーが、カート時代を振り返るときに『ロケット』の名前を覚えていると思うんだ」とバトン。
「この新しいプラットフォームを使って、GTレースの新しい才能を見つけ出すこと、そして耐久レースに役立つことを願っているよ」
「そしてホンダのアンバサダーとしては、ホンダがブランパンGTシリーズの一部になることを嬉しく思っているし、プロジェクトが進化することを楽しみにしているよ」
チーム代表のボブ・ネヴィルは、今後数週間のうちにドライバーラインアップが発表されることになるという。