2月8日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで最終日を迎えた、2019年初のMotoGPクラス公式テスト。3日目に投入されたドゥカティの新しいカウルについてアンドレア・ドヴィツィオーゾは、まだ結論を出すことはできないとしつつも、いい感触をつかんでいると言う。
■ダニロ・ペトルッチ/ミッション・ウィノウ・ドゥカティ(3日目・総合1番手:1分58秒239)
「今日は始めからうまくいったよ。2回のタイムアタックを予定していたけれど、ミディアムコンパウンドのリヤタイヤを履いた1回のアタックで充分だった。ダッシュボードに表示されたラップタイムを見たとき、本当にうれしかったね」
「その後、いくつかのニューパーツのテストを再開したが、残念ながら昼過ぎに新しいカウルを試していたとき、転倒してしまった。手のひらの水ぶくれの問題もあったから、予定よりも早くテストを切り上げることにしたんだ。(2月23~25日に行われる)次のカタールテストでもベストをつくしたい。セパンテストは全体的にとてもポジティブなテストになったよ」
■フランセスコ・バニャイア/アルマ・プラマック・レーシング(3日目・総合2番手:1分58秒302)
「今日の仕事にとても満足している。(次回の)カタールテストをうまくスタートさせるのに役立つ、いいベースのセッティングを作ることができた」
「まだ、いくつかの電子制御のセッティングに取り組む必要があるけれど、この結果にはとても満足しているよ。アタックタイムはとてもよく、ペースも悪くない。次のカタールテストでは、レースシミュレーションを行う予定だ」
■ジャック・ミラー/アルマ・プラマック・レーシング(3日目・総合3番手:1分58秒366)
「僕たちのスピードはとてもいいし、この結果はとてもハッピーだよ。レースシミュレーションにはあまり満足していないけれどね。本当に気温が高く、タイヤのフィーリングもよくなかったんだ。転倒したのは残念だよ。懸命に働いてくれているチームに対して、本当に申し訳なく思う」
■アンドレア・ドヴィツィオーゾ/ミッション・ウィノウ・ドゥカティ(3日目・総合4番手:1分58秒538)
「全体的にテストはポジティブだった。開幕戦まで残り1回のテストがあるだけなので、今日は限界までプッシュすることが重要だったんだ。昨日のレースシミュレーションではコンスタントに走れて、今日は(アタックした)フライングラップでいいタイムを記録できた」
「ドゥカティのマシンが上位に並んだことは、僕たちがいいベースを持っていることを示している。今日は新しいカウルのテストも行ったが、フィーリングはよかったよ。結論を出すのはまだ早いけれど、セパンで行った仕事に満足している。これからカタールに向けて、さらに改善する方法を探したいね」
■マーベリック・ビニャーレス/モンスターエナジー・ヤマハMotoGP(3日目・総合5番手:1分58秒644)
「本当にいいテストだった。午前中にタイムアタックのチャンスを逃してしまったから、午後に(タイムアタックを)計画していたんだ。だけど、午後はとても暑くてタイヤが至るところでスライドしたので、午前中からタイムを更新することができなかった」
「とはいえ、レースシミュレーションでは本当にフィーリングがいいんだ。今日は本当に疲れたけれど、マシンのフィーリングはよかったよ。バイクは(3日間)毎日同じように機能していた」
「ニューパーツのテストは常にポジティブな面とネガティブな面がある。カタールに新カウルを投入するかどうか、結論を出さなければならないね。ライバルの後ろについて周回することもできたので、マシンの比較もできた。悪くなかったよ。いくつか細部の調整が残っており、それが最も重要だ。2018年、前進したライバルたちに僕たちは今、確実に接近している」
■中上貴晶/LCRホンダ・イデミツ(3日目・総合9番手:1分59秒148)
「天気がいいのはよかったのですが、とても暑いコンディションのため多くの周回を重ねることが簡単ではなく、本当に難しい3日間でした。非常に重要なテストでしたが、毎日改善することができました。最終日も9番手、3日間総合でも9番手で終え、常にトップ10以内にいられたことがうれしいです」
「ラップタイムもそれほど悪くなく、1分58秒台に近づきました。ただ、レースペースは向上していますが、ワンラップのアタックをうまく活用できていないように感じています。チームはテストを通じて懸命に働いてくれました」
「ニューパーツのテストもなかったので、セットアップの改善に集中したが、バイクにはポテンシャルを感じています。(次回の)カタールテストもこの調子で続け、何ができるか様子を見たいです」
■バレンティーノ・ロッシ/モンスターエナジー・ヤマハMotoGP(3日目・総合10番手:1分59秒155)
「うまくいったったことがいくつかあるし、パフォーマンスも改善されたが、必要としているものがもたらされなかったので、うれしさは半分と言ったところだ。それでも2019年初テストでいくつかのことが改善したことはよかったね」
「しかし、まだやるべきことはたくさんある。(上位との)ギャップは大きいので時間が必要だ。雰囲気はよく、ガレージの中で出されるアイデアにも満足している。ヤマハが改善に集中してくれていることが、とても重要だ」
■マルク・マルケス/レプソル・ホンダ・チーム(3日目・総合11番手:1分59秒170)
「3日目はフィジカルコンディションもよく、とてもポジティブだった。フィーリングはよくなっているよ。昨日は今日のライディングについて少し心配があったけれど、(今朝)目が覚めたとき気分はよかった」
「今日はホンダのために、多くのことを試すことができた。コンスタントでバイクのフィーリングはよく、計画していたテストをすべてこなすことができた。もちろん、もっと走り込みたかったけど、抑える必要があった」
「自分のライディングスタイルで走ることはできなかったけど、イージーに走ることができたからよかったよ。転倒せずに、チームにとって重要なテストをすることができたことがうれしい」
■アレックス・リンス/チーム・スズキ・エクスター(3日目・総合12番手:1分59秒180)
「2日目までと同様に今日もポジティブな一日となった。たくさんのことを試し、開発を少し進め、マシンのパッケージはさらによくなったと感じているよ。1分59秒台でコンスタントに周回できた」
「(今回の)セパンテストで確認できなかったことを、次のカタールテストでも仕事を続けて確認したい。エンジニアも仕事を続けてくれるだろう。2019年のチャンピオンシップは本当に面白いものになると思う。たくさんのライダーが接近していて、とても高いレベルにある」
■ジョアン・ミル/チーム・スズキ・エクスター(3日目・総合15番手/1分59秒486)
「2日目までにマシンに慣れ、よりよくなるために新しいことやニューパーツを試したので、今日は本当によかった。今日はいい一歩を踏み出すことができた。ペースもよかったので本当にすばらしいよ」
「(セパンテストでは)毎日のように改善してきたので、今回のテストには本当に満足している。1日に60周も走ったよ。多くのことを学ぶことができた。マシンやタイヤ、さまざまなメカニカルな事柄をよく理解することができた」