2019年02月08日 16:41 弁護士ドットコム
新潟県長岡市のタニタカフェで販売されている「ヒプノシスマイク」のシークレット缶バッジについて、フリマアプリで20個以上販売しているアカウントが発見され、「店員による転売ではないか」とツイッターで話題になった。
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カフェ運営元の株式会社タニタヘルスリンク(東京都)は2月8日、公式HPで調査結果を報告。「ご指摘いただいている点に関する事実は確認できておりませんが、引き続き調査を続けてまいります」と発表した。
缶バッジが販売されているのは、1月31日から長岡市で期間限定で開かれている、TANITA CAFE(タニタカフェ)と男性声優キャラによるラップバトルプロジェクト「ヒプノシスマイク- Division Rap Battle -」(通称ヒプマイ)のコラボカフェ。
「オリジナル缶バッジ」はイベント限定で購入でき、シークレットが4種類用意されている。1個540円で1回の会計につき一人20点まで購入できるが、商品は中身が分からないようブラインドでの販売で、店員や購入者が選べない仕様になっている。
最初に疑惑を指摘したツイート主の写真によれば、1個あたり3250~2万4000円で約20個ほど出品されていた。
これまでの販売履歴でキャラクターグッズを売っていないことや、タニタカフェが現金のみの会計であることなどから、「ただの転売屋ではなかなか実現不可能では」と指摘している。
弁護士ドットコムニュースの記者が2月5日、ツイッターで指摘された写真と同じ出品を探したところ、同一とみられるアカウントが確認できたが、8日16時時点では確認できなくなっている。
運営元の株式会社タニタヘルスリンク(東京都)は公式ツイッターで2月5日朝、「本件、事実確認の上、ツイッター及び専用サイトにて報告いたします。午後長岡へ行ってきます」とコメント。
本件、事実確認の上、ツイッター及び専用サイトにて報告いたします。午後長岡へ行ってきます。 https://t.co/jqLlI95W3Z
調査結果を2月8日、同社HPで発表した。店舗スタッフに個別に聞き取りし、売上記録や販売数、在庫数の調査を行ったが「不正行為は認められず、類する行為の目撃情報も得ることが出来なかった」と報告した。
また、2月9日以降は「透明性の高い販売形態」として、社員が商品ケースに整列させた商品を客が選ぶ方式に変更するとした。
【追記 2月15日10時】 2月14日、タニタヘルスリンク社は「『ヒプノシスマイク×タニタカフェ(長岡)』 従業員による不正購入に関するご報告とお詫び」として文書をHPに掲載。販売スタッフが不正な方法でオリジナル缶バッジを購入し、「シークレット」品を入手していたとして、謝罪した。
2月1日から8日までの期間、シークレット品が適正な割合で入っていなかった可能性があるという。8日までの購入者に対しては、商品の引き直しや返品対応を行う。
また、業務妨害として警察に被害届を提出し、販売スタッフと派遣会社に対して損害賠償を求めていく方針だと明らかにした。
(弁護士ドットコムニュース)