2018年は2台のレクサスRC F GT3とジャガーG3の合計3台でブランパンGTシリーズに参戦したエミール・フレイ・レーシングが2019年シーズン、ランボルギーニのカスタマーチームとなることが分かった。
スイスに本拠を置くエミール・フレイ・レーシングはレクサスRC F GT3を用いた2017年のスポット参戦後、翌2018年からブランパンGTシリーズへの本格参戦を開始。2台のRC F GT3でシリーズにフル参戦し、ポールリカール1000kmで初優勝を飾るなどの活躍でチームランキング3位に入った。
また、エンデュランスカップのシルバーカップにはジャガーG3を投じ、こちらはミカエル・グレニア、エイドリアン・ザウグ、アレックス・フォンタナ組がシリーズタイトルを獲得している。
そんなエミール・フレイ・レーシングが、2019年にランボルギーニのカスタマーチームとなることがイタリアのスーパーカーメーカーによって承認されたという。
「いま、我々がモータースポーツ界でもっとも有名なスポーツブランドのひとつであるランボルギーニ・スクアドラ・コルサと新しいプロジェクトをスタートさせられることをうれしく思う」と語るのはチーム代表を務めるロレンツ・フレイ-ヒルチだ。
「両社は相乗効果を活用し、設定された目標を実現するための完璧なプラットフォームを互いに提供することになる」
「エミール・フレイ・レーシングは2015~16年にマシン開発とテストを、2017~18年には公認を取得したマシンでレースを戦いレクサスのGT3プロジェクトをサポートすることができた」
「我々はそのなかでポール・リカールの6時間レースを勝ち抜き、チャンピオンシップで総合3位を獲得した。これにより世界でもっとも競争が激しいGT3チャンピオンシップにおけるレクサスのパフォーマンスを証明できたと感じており、同時に誇りに思っているんだ」
■2019年シーズンの参戦シリーズ、体制はまもなく発表か
エミール・フレイ・レーシングの新たな提携先となるランボルギーニモータースポーツを率いるジョルジョ・サンナは新パートナーについて次のように述べている。
「チームは素晴らしいトラック経験を有しているが、彼らは同時に(開発テストなど)レース外のとてもユニークなアプローチ方法も持ち合わせている」
「我々は次の将来に重要な結果を達成するために、より緊密に協力していく新しい家族を歓迎するとともに、彼らとの仕事を楽しみにしているんだ」
北米IMSAのデイトナ24時間でデビューウインを飾ったランボルギーニ・ウラカンGT3エボでの活動にスイッチするエミール・フレイ・レーシングは、ヨーロッパにおけるもっとも新しいランボルギーニカスタマーチームとなる。
なお、その活動内容は現時点では明らかになっておらず。チームのスポークスマンはSportscar365に対し「参戦カテゴリーやクラス、ドライバーを含むチーム体制の詳細は伝えられないが、それらはまもなく発表されるだろう」としている。