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ブラッドリー・クーパー、アカデミー賞監督賞の候補から外れ「恥ずかしかった」

2019年02月08日 13:51  Techinsight Japan

Techinsight Japan

『アリー/スター誕生』で監督デビューしたブラッドリー・クーパー
今月24日に開催される第91回アカデミー賞授賞式。ブラッドリー・クーパーがレディー・ガガと主演を務め、監督デビュー作となった映画『アリー/スター誕生』(2018年)は8部門でノミネートされるも監督賞の候補からは外れてしまった。このほどブラッドリーが、監督賞にノミネートされなかったことについて思いを語った。

いよいよ賞レース最後になるアカデミー賞授賞式が今月24日にハリウッドで開催される。映画『アリー/スター誕生』は作品賞、主演女優賞(レディー・ガガ)、主演男優賞(ブラッドリー・クーパー)、助演男優賞(サム・エリオット)、撮影賞、歌曲賞、録音賞、脚色賞の8部門でノミネートされ、受賞に期待がかかっている。ブラッドリー・クーパーの監督デビュー作として何年もかけて制作が進められてきたこともあり、ブラッドリーが同作にかける思いはとても強いことだろう。

しかし残念なことに、ブラッドリー・クーパーは監督賞のノミネートから外れてしまった。彼がどんな思いを抱えているのか気になるところだが、ブラッドリーは現地時間5日にニューヨークで行われたオプラ・ウィンフリーのポッドキャスト『Oprah’s SuperSoul Conversations』の収録で、このように語っている。

「何かをもらえないことに驚きはしないよ。」
「でも、あなたがこの質問をしてくれて面白いなって思うね。このことを考えていたから。」
「(ノミネーション発表の日)僕はニューヨークのコーヒーショップに友人といてね。携帯電話を見て、(広報の)ニコールから他の部門が(ノミネートされて)おめでとうってメールが来ていた。でも、悪いニュースは教えてくれなかったよ。だから、僕が最初に思ったのは恥だね。考えてみてよ。自分は(監督としての)仕事をやってなかったみたいで恥ずかしかったよ。」

「ノミネーションされたとしても、僕が自分の仕事をきちんとこなしたとか、そうでないとかなんて考えるべきでないって気づいたね。」
「それがうまくやる秘訣だよ。自分が信じるものを形にするってことは、そういうことなんだ。」
「僕が監督としてやったことは、見せかけとは違う、しっかりとした場所を作ることだったんだ。自分にも、そしてこの映画に関わる全ての人にとってもね。そうすることで家族の生活、子供の頃のトラウマ、依存の本当の姿、人生の中で出会う愛、自分の心の声を見つけることに向きあう人々の、人情味あふれたストーリーを伝えることができるからね。」

同映画で共演したレディー・ガガは、ブラッドリー・クーパーがノミネートから外れたことについて「何が起こるか分からないものよ。私もキャスト全員も彼が最高の監督だと思っていることを彼は分かっているわ。彼は私たちがノミネートされ、映画が認められたことをとても喜んでいるの。私たちはみんな、認めてもらえて大喜びしているわ」とコメントしていた。

先に行われたゴールデングローブ賞では監督賞にノミネートされていただけに、アカデミー賞監督賞にノミネートされなかったことがブラッドリー・クーパーにとってショックだったとしても不思議ではない。しかしアカデミー賞で最高の映画に贈られる作品賞にノミネートされたことで、同作が認められたことは事実。ブラッドリーは作品自体が8部門でノミネートされたことには「素晴らしい」と喜んでいた。
(TechinsightJapan編集部 朝倉リリー)