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池田エライザ、中田秀夫監督最新作『貞子』主演に抜擢 「この映画、容赦ないです」

2019年02月08日 04:11  リアルサウンド

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 『リング』シリーズ最新作『貞子』が5月24日に公開されることが決定し、池田エライザが主演、中田秀夫が監督を務めることが明らかになった。


参考:映像はこちら


 1998年、“見た者は1週間後に呪い殺される”という「呪いのビデオ」の恐怖を描いた鈴木光司のホラー小説を、中田監督が映画化した『リング』。当時誰もが日常生活の中で使うビデオテープを介して、呪いが拡散されていくという衝撃的な設定は、観た者の恐怖を掻き立て、興行収入20億円を超える大ヒットを記録し、のちに続くJホラーブームの火付け役となった。1999年には続編『リング2』が公開され、以降『リング0 バースデイ』『貞子3D』『貞子3D2』『貞子vs伽椰子』と新作が製作されてきた。


 今回の『貞子』は、貞子を生み出した鈴木の原作小説『タイド』を、『リング』を手がけ、最近では『スマホを落としただけなのに』のヒットも記憶に新しい中田が監督。『リング』公開から20年、オリジナルチームが再集結する。


 そして本作で新ヒロインに抜擢されたのは、映画『みんな!エスパーだよ!』以降、『ルームロンダリング』『SUNNY 強い気持ち・強い愛』『億男』などの話題作に立て続けに出演する池田。松嶋菜々子、中谷美紀、仲間由紀恵、石原さとみなど、数々の女優が代々演じてきた本シリーズのヒロインのバトンを受け継ぐ。


 なお、今回の発表に先立ち、2週間ほど前から第1弾映像となる超特報が劇場とWebで限定公開されていた。場面は不気味な洞窟。その中で響き渡る水滴の音が緊張感を駆り立てる中、突如念写される頭の集合体と、髪の長い女……。最後には「きっと来る」という耳なじみのあるフレーズが、ゴスペル調の歌声で響き渡る。


■コメント一覧
●池田エライザ
お話をいただいた時は、日本にとどまらず世界に衝撃を与えた作品に携わることへの喜びとともに『貞子』というタイトルを私が背負っていいものか不安な気持ちになりました。ですが監督の熱のこもった言葉達に救われて、この作品に身を投じること決意いたしました。平穏な世界にじわじわと迫り来る恐怖…。現場は穏やかに見えて、いつも何処か張り詰めていました。
生唾を飲んで、身を硬直させ、冷や汗をかき…最後にはそこが映画館である。ということに安堵していただける…のかな。保証はできませんが、1つ言えるのはこの映画、容赦ないです。どうか楽しみに待っていてください。


●中田秀夫監督
『リング』では「この映画で世に出たい」の一心でありったけの情熱を注いだし、アメリカの『ザ・リング2』では、ハリウッドのスタジオ映画を指揮するという、胸踊る体験も得た。時を経て、今回の『貞子』では、今、純粋に私自身が「イケてる」と思うホラー表現をシンプルに、がむしゃらに追求したつもりだ。『リング』を同時代で観てくれた世代にとっては、「そうそう!」と肯いてもらえるものを、観てはなくとも貞子の風貌、動きは知っているティーンたちには、「今度の貞子はここが違う、スゴい!」と驚愕してもらえるものを目指した。ヒロイン、池田エライザさんには、弱きものを思う優しさと貞子に立ち向かう逞しさを喜怒哀楽十二分に表現してもらった。新時代のスクリーミング・ヒロイン誕生だと自負している。


●プロデューサー:今安玲子
小説、そして映画『リング』からうまれた悲しみのヒロイン・山村貞子は、今や黒髪ロングヘアと白いワンピースの誰もが知るアイコンに成長しました。そんな今だからこそ、貞子の原点に触れる物語を描きたいと原作者・鈴木光司氏、中田秀夫監督に新作製作をご相談しました。
新時代の若者たちをも阿鼻叫喚させる恐怖とは何か、中田監督をはじめとしたスタッフの皆様と議論を重ね、製作に挑みました。完全新作ストーリーとして、現代社会ならではのSNSや動画サイト投稿の気軽さの先にある恐怖がありつつも貞子が背負う宿命と怨念の深さに触れる内容になっています。
主演の池田エライザさんは、発せられる言葉や立ち居振る舞いに芯の強さがあり、彼女を通して観客が一緒に怖がりつつも格好良く立ち向かう姿に惚れ惚れするようなヒロイン像を期待できると信じ、起用しました。歴代のヒロインが演じてきた大切な人を守りぬく強さと、自分自身が抱える繊細な弱さの両局面がある女性を体当たりで演じてくれました。
初めてこのシリーズを観てくれる方が楽しめるのはもちろんのこと、これまでのシリーズを観てきた方も喜んでもらえるような仕掛けもございます。
どんな『貞子』に出会えるかは、是非劇場でお確かめ下さい。恐怖の貞子ワールドをお楽しみに。


(リアルサウンド編集部)