もちろん、チェスや碁を機械に学ばせることで、AIが人間も敵わない“絶大な知識の塊”になる可能性は提示されたが、この“知識”は非常に狭義の範囲のものであり、例えば碁をマスターしたからといって、“数独”で通用するものではない。・機械学習に“判断力”を学ばせるため、ボードゲーム「Pictionaryを採用“機械学習”に“判断力”を学ばせるにはどうすればよいかという問題に取り組んでいるのが、Allen Institute for AI (Ai2)という研究チームである。チームでは、ボードゲームの「Pictionary(ピクショナリー)」を採用し、AIの学習を進めようとしている。「ピクショナリー」は日本語版も発売されており、カードで示されたお題を絵で描いて、自チームの仲間に当ててもらうというゲームだ。
1950年にアラン・チューリングによって考案された“チューリングテスト(Turing test)”は、ある機械が知的かどうか、人工知能の性能を判定するためのテストだが、ゲームを使った人工知能テストは、今後これに代わる手段になっていくのかもしれない。
Allen Institute for AI (Ai2) Iconary