エントリー名を"Mobil 1 MEGA Racing"に変更することをアナウンスしたウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド 2018年からチーム体制を一新したウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド(WAU)が、VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーに参戦する2019年型『ホールデン・コモドアZB』のニューカラーリングを公開。引き続きパートナーを務めるモービル1に加え、新たなタイトルスポンサーに総合燃料企業のMEGAを迎え、エントリー名を“Mobil 1 MEGA Racing”に変更する。
1990年にホールデンのワークスチームとして創設され、長年にわたりHRT(ホールデン・レーシング・チーム)のステータスを保持してきたウォーキンショー・レーシングは、その待遇をレッドブル・レーシング・オーストラリアのトリプルエイト・レースエンジニアリングに譲る形で2016年をもってワークス契約を解消。
2017年は彼らが企業の所有権を持つホールデンの高性能市販車部門HSV(ホールデン・スペシャル・ビークルズ)の名称を掲げ“Mobil 1 HSV Racing”としてシリーズを戦うと、続く2018年には北米モータースポーツの雄、アンドレッティ・オートスポートとユナイテッド・オートスポーツの資本参入を受け3者間で株式を分割。新たにWAUとして再出発を切ることとなり、エントリー名も“Mobil 1 Boost Mobile Racing”としてVASCに参戦した。
2019年に向けては通信企業のブーストモバイルがギャリー・ロジャース・モータースポーツ(GRM)に鞍替えしたこともあり、WAUは新たにオーストラリア国内で重機器や物流向けのディーゼル燃料供給やオイル販売などを行う総合石油企業のMEGAフューエルズを迎え入れ、長年のパートナーであるモービル1とともに共同ネーミング権を提供し、エントリー名称を変更した。
今季もチームのレギュラードライバーを務めるスコット・パイと、日本でも活躍したジェームス・コートニーのマシンは新たにホワイト&ブラックをベースに、パープル、ブルー、ゴールドのアクセントカラーが入った新鮮なカラースキームに更新された。
さらにWAUの初年度となった2018年はマシンからロゴが消失していたHSVの文字も復活し、モービル1の25周年を記念してカーナンバー25を使用していたコートニー車は、以前から使用してきたカーナンバー22に戻すことも確認されている。
一方、昨季までMEGAのスポンサーシップを受けていたティックフォード・レーシングから心機一転、ホールデン陣営のチーム18に移籍した2015年VASC王者のマーク・ウインターボトムは、新たに耐久カップ向けにペアを組む新コドライバーを発表。
シリーズ後半戦に用意されるバサースト1000、サンダウン500、ゴールドコースト600の3戦で、シリーズの生き字引ともいうべき伝説的なキャリアを誇るベテラン、スティーブン・リチャーズと、ふたたびタッグを結成することがアナウンスされた。
ウインターボトムとリチャーズは、フォード・パフォーマンス・レーシング時代に6度もペアを組み、2013年にはシリーズ最大の祭典となるバサースト1000を制覇。さらにリチャーズはトリプルエイトで昨季限りでフルタイムから引退したクレイグ・ラウンズとも組み、2018年を含む2度の優勝をマーク。バサースト1000で通算5勝という金字塔を打ち立てている。
「現役のバサースト1000ウイナーをコドライバーに迎えるというのは、考えうる限りもっとも賢い選択だと思うね」と、リチャーズとのコンビ再結成を歓迎したウインターボトム。
「リコ(リチャーズの愛称)と僕は何年もの間、親しい関係性を保ってきたし、バサーストではともに栄冠を勝ち獲った。でも、僕たちの力強いパフォーマンスと関係性に反して、勝利はその一度切りに終わっていたのも事実だ。その歴史をまたスタートさせられるのは本当にうれしい」
「今季のエンデューロ・カップは、例年とは異なりバサーストが開幕戦になる。これまで以上に経験が重要な意味を持つと考えているし、その点リコにはトリプルエイトで戦い結果を残してきた豊富なノウハウの蓄積がある。今季から彼らとサテライト契約を結ぶチーム18、チャーリー・シュワルコート・レーシングとしても最高の逸材だと思っているよ」