インディカー・シリーズは、ファイアストンとタイヤサプライヤー契約を5年間延長し、2025年まで公式タイヤとしてパートナーシップを継続することを発表した。
ブリヂストンのアメリカブランドであるファイアストン。1999年にグッドイヤーの撤退により2000年以降はワンメイクとなり、それ以来唯一のタイヤサプライヤーとしてインディカーにタイヤを供給している。
インディカーは、2020年までのパートナーシップをさらに5年延長することを2月6日に発表。さらにブリヂストンがオハイオ州にアクロンに最先端の製造施設建設計画を明らかにし、ここが将来のファイアストンのレースタイヤ製造本拠地となる予定だ。
1988年にブリヂストンと経営統合したファイアストンだが、インディカーとの歴史は長く、1911年の第1回インディ500でレイ・ハルーンが使用していたタイヤもファイアストンだった。
「チャンピオンは1世紀以上に渡ってファイアストンタイヤに頼ってきた。そして、レースは常に、乗用車用タイヤ製品の進化を支援する新しい技術の理想的な場所になっている」
「NTTインディカー・シリーズは勢いを増しており、新しいファンにファイアストンブランドを広め、耐久性のある信頼できるファイアストンタイヤを使用するドライバーとの関係を強化している」とブリヂストン・アメリカズタイヤ事業部のマーケティング責任者であるフィリップ・ドブスはコメントしている。
単独タイヤサプライヤーとなって20年目を迎える今シーズンは、インディ500用の6000本を含む26000本以上のファイアホーク・レース用タイヤを製造しチームに供給していく。
インディカーの代表を務めるジェイ・フライは、「長い間、ファイアストンはインディカーの素晴らしいパートナーであり、アクロンに建設される新しい施設を建てるなど我々に巨額な投資を行ってくれている」
「この延長は、インディカーパドック全体の5年計画を支援するファイアストンの取り組みも反映されているんだ」とコメントしている。
契約延長発表に出席したレジェンドドライバーのマリオ・アンドレッティは、「55年前に初めてファイアストンタイヤをドライブした。チェッカーフラッグを受け取った1969年のインディ500でもね」
「50年前、レースを通して同じ右リヤタイヤを使用した時にファイアストンへの信頼は固まった。そして、これまで決して失望させることはなったよ。ファイアストンは常に信頼できるパートナーであり、インディカーとのパートナーシップが今度も続くことをうれしく思うね」と契約延長を称賛している。