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『ファンタビ』エズラ・ミラー、天童荒太の『悼む人』ハリウッド版主演へ

2019年02月07日 11:22  Techinsight Japan

Techinsight Japan

注目の若手俳優エズラ・ミラー
DCコミックスの映画『ジャスティス・リーグ』(2017年)でフラッシュ役を演じ、映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズでは謎の多いクリーデンスを演じるエズラ・ミラー(26)。このほどエズラが、日本の天童荒太の小説『悼む人』のハリウッド版映画『The Mourner』で主演を務めることを『Deadline』などが報じた。

天童荒太の直木賞受賞作『悼む人』は、亡くなった人が生前「誰に愛され、愛したか、どんなことをして人に感謝されていたか」を悼むために旅をする主人公の物語で、2015年に高良健吾主演で映画化された。同作には石田ゆり子、椎名桔平、大竹しのぶら豪華キャストも出演している。

ハリウッド版では数々の人身売買の犯罪を追う女性刑事が、誰からも悼まれずに亡くなった人たちのために悼む謎の若者(エズラ・ミラー)に出会うことで、人生で新たな発見をするというストーリーとなる。

監督は映画『CASSHERN』(2004年)やハリウッド映画『ラスト・ナイツ』(2015年)を手がけた紀里谷和明が務める。なお、脚本はテレビドラマ『Feed the Beast』のロビン・シュシャンが手がける予定。撮影は今年夏からスタートする。

『ジャスティス・リーグ』や『ファンタスティック・ビースト』シリーズなど大作に出演し世界的に知られるようになったエズラ・ミラーだが、SNSのアカウントはなく、ロサンゼルスに移住することもなくバーモント州に農場を持ち、スターのような暮らしに憧れていないもよう。昨年11月の『Hollywood Reporter』で「名声」についてこのように語っていた。

「世界、有名人のカルト、有名人の熱狂的ファンを見ると、それが今、世界を支配しているって分かるよ」「僕たち(有名人)はたぶん、みんな精神的に病気だね。テレビを見たり、ニュースを見ると、僕は『あ、僕と同じ人たちだ。僕たちはみんな一緒に精神的に病気だよ』って思うよ」と、自らが得た名声を歓迎するどころか「セレブ」と呼ばれる人々が抱えているであろう心の闇や苦悩に言及している。
(TechinsightJapan編集部 朝倉リリー)