フォース・インディアを前身とするレーシング・ポイントF1チームが、2019年のF1世界選手権に『レーシング・ポイントF1』の名前で参戦することが確定した。
予想通りとも言える結果に見えるかもしれないが、そうではない。伝えられるところによると、チームは全く異なるチーム名の権利を取得することを望んでいたという。
レーシング・ポイントの名前は、2018年にフォース・インディアが破産申請後に買収された後、初めて登場した。ランス・ストロールの父、ローレンス・ストロールの率いる投資家コンソーシアムがフォース・インディアを買収したが、そのコンソーシアムの名前がレーシング・ポイントUKだったのだ。
新しいチームと前オーナーの所有していたチームを区別するため、買収後のチームにはレーシング・ポイント・フォース・インディアという長い名前がつけられた。実際のところ、シーズン末までファンを混乱させないために、チームはフォース・インディアの名前を残すことに強くこだわったのだ。
FIAの2019年暫定エントリーリストでは、チームはレーシング・ポイントと登録されていたが、チーム代表のオットマー・サフナウアーは、実際に使用する名前は異なるものになるだろうとほのめかしていた。
またRaceFans.netの報道によると、F1コミッションは先週行われたオンラインの電子投票で、チーム名とシャシー名をレーシング・ポイントF1に変更することを承認したという。
今ではチームのツイッターアカウントが『@RacingPointF1』に変更され、公式ウェブサイトを新たなドメインであるwww.racingpoint.comに移設したが、しばらくの間はホームページにフォース・インディアの名前とロゴが掲載されるようだ。
なおチーム名変更についての公式プレスリリースは発表されていない。2月13日(水)にトロントで2019年型マシンの公式発表を行うまでは、チームは控えめにことを運ぶつもりのようだ。
近年では、ヨーロッパの水処理技術の大手企業『BWT』がスポンサーであったことから、ピンクのカラーリングが目を引いていた。しかしオンラインのスポーツ・ブックメーカーであるSportPesaと1800万ドル(約19億7500万円)と推定される2年間のタイトルスポンサー契約を結んだことから、2019年にはカラーリングも変更される可能性がある。
F1コミッションはまた、ザウバーのチーム名についてもアルファロメオ・レーシングへの変更を正式に承認した。F1において、1993年の南アフリカGP以来25年にわたりペーター・ザウバーの名前を冠してきたチーム名が、終わりを告げることになる。