『冨獄三十六景』で知られる絵師・葛飾北斎は、2019年で没後170年の節目を迎えます。
六本木の森アーツセンターギャラリーでは『新・北斎展』が企画されるなど国内外から注目を集めている北斎ですが、北斎が生まれた下町・墨田区にある「すみだ北斎美術館」にて、2月5日(火)から企画展『北斎アニマルズ』が開催されています。
『北斎アニマルズ』ではいきいきとした動物たちが観られる2019年2月5日(火)~4月7日(日)のあいだ開催されている企画展『北斎アニマルズ』。
生涯にわたって画道を追求する意気込みを語る北斎が描くたくさんの生き物たちは、今にも動き出しそうなほどリアルだったり、またかわいらしく描かれていたり、実在しない伝説や物語上の生き物も絵が描かれていたりと様々です。
馴染みある動物たちを描いた北斎の作品を通して、絵画への理解を深める良い機会になるのではないでしょうか♩
※本来、企画展は撮影禁止となっています。
生けるがごときアニマル『北斎アニマルズ』は3つの章に分かれています。1章では鳥、動物虫・爬虫類・両生類など多様な「生けるがごときアニマル」が登場します。
\ 1章の観賞ポイント /
表情豊かな目の描写は北斎ならでは。動物ごとの“目の表情”の違いを楽しんでみてください♡
実際の動物の目をそのまま描写しているのではなく、絵画の中でどうしたら生きているように見えるか、を追求した北斎の手法が楽しめますよ!
入り口付近に飾ってある花鳥版画の優品たちは見逃さないようにしてくださいね♩
かわいらしいアニマル2章は「かわいらしいアニマル」。1章のリアルさとはまた違う、ほのぼのとしたアニマルたちを楽しむことができます。
魚屋北渓「三十六禽続 子犬」 すみだ北斎美術館
\ 2章の観賞ポイント /
ぱっと見て愛らしさを感じるように描かれている動物もいれば、一見憎らしい感じがするけれどよく見たらかわいい動物たちの絵もあります。
毛のふわふわ感や、躍動感、どのあたりにかわいさを感じるのかなどを考えながら観賞するのがおすすめです♡
葛飾北斎『三体画譜』すみだ北斎美術館蔵
『三体画譜』は、一匹の動物を3つのテイストに描き分けた作品となっており、 1つの題材をここまで描き分けられる北斎の力量を見て感じ取ることができるはず!
絵ならではのアニマル3章は「絵ならではのアニマル」として、想像の中の動物や化物などが描かれた作品が並びます。
イマジネーションに満ちた、北斎の絵画ならではのアニマルたちを観賞することができますよ!
\ 3章の観賞ポイント /
北斎が生きた時代には、河童やかまいたちなどが実在すると信じられていたため、動物園では見ることの出来ない動物も。
想像から描かれた動物、化物の細部まで堪能してください♩
動物をモチーフにした玩具の絵画「デザイン化されたアニマル」のコーナーも、親しみを持って観られるのではないでしょうか。
「動物占い®︎」とコラボしたコーナーも今回の『北斎アニマルズ』では、1999年頃に一大ブームを巻き起こした「動物占い®︎」とコラボした「北斎アニマルズ占い」も楽しむことができます。
動物占い®︎の12のキャラが、北斎が描いた生き物『北斎アニマルズ』になって特別にフォトスポットとして登場。
ツイッターでは投稿キャンペーンも実施しているので、このコラボはぜひ見逃さないで!
ツイッター投稿キャンペーンの詳細はこちら♡ デザイン性の高い「すみだ北斎美術館」墨田区にある「すみだ北斎美術館」は、両国駅が最寄りになっています。
その外観はかなり洗練されたデザインで、金沢21世紀美術館などを設計した世界的に有名な建築家・妹島和世が手がけた建築なのだとか。
アルミのパネルで覆われた外観は空の模様を反射し、風景の中に自然に溶け込んでいます。
外観だけでなく内観も洗練されており、シンプルで落ち着く空間となっています。
外からの光が入りこみ、館内が明るいのも特徴ですね。
「すみだ北斎美術館」では今回の『北斎アニマルズ』のような企画展が開催されているほか、北斎の生涯を学べる常設展も開催されているので、いつ来ても北斎の世界観に浸ることができますよ♩
長い春休みの間にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
■『北斎アニマルズ』開催概要
会期:2019年2月5日(火)~4月7日(日) ・前期:2月5日(火)~3月3日(日) ・後期:3月5日(火)~4月7日(日)
観覧料:一般1000円<800円>/高校生・大学生700円<560円>ほか 開館時間:9時半~17時半(入管は17時まで) 休肝日:毎週月曜日 住所:東京都墨田区亀沢2-7-2 電話:03-5777-8600
公式サイト:http://hokusai-museum.jp/animals/ 公式Twitter:https://twitter.com/HokusaiMuseum?lang=ja 公式Facebook:https://www.facebook.com/THE.SUMIDA.HOKUSAI.MUSEUM/