2019年02月06日 17:01 リアルサウンド
2019年もすでに1カ月が過ぎ、2月に突入。年末年始は数多くの音楽番組や『ジャニーズカウントダウン』などで大活躍だったジャニーズグループだが、今年もすでに多くのグループが新曲のリリースを発表している。
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2019年のジャニーズグループの新たな動向に注目する前に、昨年11月から今年1月までの間にリリースされた山下智久、Sexy Zone、V6、ジャニーズWESTの最新作を振り返ってみよう。
■山下智久『UNLEASHED』
昨年11月28日にリリースされた、“山P”こと山下智久のフルアルバム。オリジナルアルバムとしては前作『YOU』から数えて実に約4年ぶりとなったこの作品は、全体的に洋楽風でチャレンジングなサウンドが特徴的だ。
とても緻密に作り込まれたトラックは、時に斬新に、時にセクシーに展開して耳を楽しませてくれる。ミクスチャーにEDMと、様々なジャンルが入り混じる雑多なほどに多彩な作風の豊かさは、まさに山下ならでは。
また、多彩で全体的に洋楽ライクな楽曲が多いからこそ、「With you」などのシンプルで前向きなメッセージ性の高さが際立つ。ほぼ全曲に作詞でも携わっている山下の、“今”がアグレッシブに詰め込まれた1枚だ。
■Sexy Zone『カラクリだらけのテンダネス/すっぴんKISS』
昨年12月5日にリリースされた、Sexy Zoneの『カラクリだらけのテンダネス/すっぴんKISS』。中島健人主演のドラマ『ドロ刑-警視庁捜査三課-』(日本テレビ系)の主題歌だった「カラクリだらけのテンダネス」は、ジャニーズ伝統のビッグバンド仕様のダイナミックでスリリングなサウンドが印象的。それぞれの地声の良さがダイレクトに伝わってくる、ソロ回しのボーカルパートが巧みだ。Sexy Zoneのグループ名の通り、“Sexy”がすっかり板についた、貫禄すら感じる1曲になっている。
両A面の「すっぴんKISS」は打って変わって、アイドルらしいチャーミングさが印象的な瑞々しいラブソング。同時収録の「Believe my dream」の男前で清々しいメッセージ性の高さもまた魅力的だが、特に印象的なのがラブバラード「冬が来たよ」。壮大で切ないバラードを歌い上げる5人の歌声に、胸が震えること必至。
■V6『Super Powers/Right Now』
今年1月16日にリリースされた、V6の最新曲「Super Powers」は、テレビアニメ『ONE PIECE』(フジテレビ系)のオープニングテーマにも起用されているアップテンポなメッセージソング。
テクノ調のシンセサイザーとストリングス風のサウンドが絶妙にマッチしたトラックもさることながら、特に印象的なのがメンバー6人のユニゾンの美しさ。ソロ回しは少ないが、その分美しく重なり合った重層的なボーカルが心地よく、思わずゆったりと身を委ねたくなってしまう。
両A面の「Right Now」は、チルアウト感とアイドルらしい甘いメッセージが優しく耳元を包み込む心地よい1曲。年相応の大人なアイドルらしさが徹底されたバラエティ豊かなシングルだ。
■ジャニーズWEST『ホメチギリスト/傷だらけの愛』
1月30日にリリースされたジャニーズWESTのシングル「ホメチギリスト」は、まさにジャニーズWESTの魅力が詰め込まれた痛快な1曲。賑やかなシンセサイザーに彩られたサウンドとメンバーの個性が爆発した絶妙な掛け合いに、毎日頑張って働く人達への肩肘を張らないメッセージが満ち溢れている。
両A面の「傷だらけの愛」は、テレビアニメ『キャプテン翼』(テレビ東京系)のオープニングテーマ。ジャジーで歌謡曲風のメロディとメンバーのハーモニーがセクシーで、男臭い哀愁を感じるシブい楽曲になっている。
ポップで楽しい、男前でセクシー。ジャニーズWESTの二面性を堪能出来る密度の高いシングルだ。
早くも山下智久は今年2月にシングル、そしてSexyZoneは3月にアルバムのリリースが決定している。今年もまた数々のジャニーズグループが多彩な楽曲を生み出し、リスナーの耳を楽しませてくれるに違いない。(五十嵐文章)