ABBフォーミュラE選手権に参戦するジェオックス・ドラゴンは、第4戦メキシコシティE-Prixからマキシミリアン・ギュンターに代わってフェリペ・ナッセを起用することを発表した。
ホセ・マリア・ロペスのチームメイトとしてフォーミュラE第5シーズンからデビューしたギュンター。開幕戦では14位、マラケシュでは12位と着実に順位を上げ、前戦のマラケシュではマシントラブルでリタイアに終わったが予選では7番手と速さを見せた。
16日に行われるメキシコシティE-Prixを前にジェオックス・ドラゴンはギュンターの代わりにナッセの起用を決定。ナッセはメキシコシティでフォーミュラEデビューを果たすこととなった。
ブラジル出身のナッセは、2014年にウイリアムズのリザーブドライバーと務め、翌年ザウバーからF1にフル参戦。翌シーズンもザウバーで戦うも大口スポンサーであったブラジル銀行の撤退によりシートを喪失。2018年からIMASAウェザーテック・スポーツカー選手権やブラジル・ストックカーレースに参戦していた。
先日行われたロレックス・デイトナ24時間レースでもキャデラックDPi-V.Rを駆り優勝争いを繰り広げたナッセの起用に、オーナーのジェイ・ペンスキーは、「フェリペは、F1での2シーズンで29ポイントを獲得。2019年のIMSAでも勝利を収め素晴らしい才能を発揮している。彼は、進化を続けるジェオックス・ドラゴンにとって貴重な資産となるだろう。彼をチームに加えることに興奮しているんだ」とコメント。
シートを失うこととなったギュンター。マシンをシェアすることは開幕前から決定事項だったようだ。
「ほかのドライバーとシートをシェアすることは初めから決まっていたんだ。今シーズン中にまたジェオックス・ドラゴンのためにレースができるとわかっているよ」
「それまでは、シミュレーターで仕事を続けたり、テストを行ったり、チームのためにリザーブドライバーを続けるよ。サンティアゴはとても楽しかったね。スーパーポールからリタイアする前までは素晴らしいレースができたし、すぐにペンスキーEV-3に戻れることを期待しているよ」とギュンターはコメントしている。