2月5日、レベリオン・レーシングは3月14~16日にアメリカ、セブリング・インターナショナル・レースウェイで開催されるWEC世界耐久選手権第6戦セブリング1000マイルに、アンドレ・ロッテラーが参加しないことを発表した。
ポルシェワークスドライバーのロッテラーは今季、2017年末をもってポルシェLMP1チームがWECから撤退したことを受けて、LMP2クラスからLMP1クラスへ復帰を果たしたレベリオン・レーシングに移籍。ブルーノ・セナと同じくポルシェワークスドライバーのニール・ジャニとともに同チームの1号車レベリオンR13・ギブソンをシェアして2018/19年のWEC“スーパーシーズン”を戦っている。
それと同時にロッテラーは2017/18年シーズンよりABBフォーミュラE選手権にも参戦を開始し、2018/19年もDSテチーターのレギュラードライバーとしてフル参戦中だ。
そんなロッテラーは、1月28日発表のWEC第6戦セブリングのエントリーリストでは1号車R13のドライバー欄に名を連ねていたが、同イベントの開催週にフォーミュラEのシミュレーターテストがバッティング。このテストを優先するためWEC初の1000マイルレースを欠場することとなった。
2012年の現行WEC発足以来、アウディスポーツ・チーム・ヨースト、ポルシェLMP1チーム、そしてレベリオン・レーシングを渡り歩いてきたロッテラーは、これまでに行われた55のレースすべてに出場しており、今回が自身初めての欠場となる。
WECの全戦出場を継続していたのはロッテラーを含めわずか2名。日本でも人気のドイツ人ドライバーがこの記録をストップさせるため、今後はLM-GTEアマクラスに参戦しているプロトン・レーシングのチームオーナー兼ドライバー、クリスチャン・リードのみが連続参戦記録を継続していくことになる。
■ロッテラーの代役はマティアス・ベッシェが務める
ロッテラーの抜けた穴を埋めるドライバーの確保は、次戦が通常の6時間レースよりも長い1000マイルレースということも相まってチームにとっては重要な問題となったが、レベリオンはここにマティアス・ベッシェを充てると発表した。
長年に渡ってレベリオンとともにスポーツカーレースに参戦してきたベッシェは、先の更新版エントリーリスト発表において、トーマス・ローラン、グスタボ・メネゼス組3号車R13のドライバーラインアップから外れていた。
そんなベテランは2012年以来、7年ぶりにWECにカムバックしたセブリングラウンドでジャニ、セナとともに1号車R13のステアリングを握る。
また、3号車R13のドライバーラインアップは既報のとおり、ローラン、メネゼス組にナタナエル・ベルトンが加わっている。