トップへ

稲垣吾郎がついに『星ドラ』デビュー レア武器引くも「美しくない!」とご不満

2019年02月06日 08:31  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

 「僕、『ドラクエ』やったことないんだよね」と、稲垣吾郎の衝撃的な告白で話題を呼んだ『星のドラゴンクエスト』(通称『星ドラ』)のCM。以前にも『ドラクエ』のCMキャラクターを務め、さらには今回『星ドラ』のプロデューサーという大役に就いたにも関わらず、『ドラクエ』知識がほぼゼロな稲垣。そんな彼を、どうしたら楽しんでもらえるかを一緒に模索していくそのスタイルは、知らないことを素直にさらけ出せる、新しい地図ならではのやさしい世界だ。


 CMでは草なぎ剛と香取慎吾が「吾郎ちゃんにもやらせます!」と意気込んでいたが、やはり稲垣のような初心者がひとりで始めるにはハードルが高い。そこで、稲垣を含めた全ての『ドラクエ』ビギナーに、『星ドラ』の楽しみ方をレクチャーするコーナー『稲垣吾郎 初めて星ドラやりますSP』が、2月3日の『7.2 新しい別の窓』(AbemaTV)で放送された。


(参考:ななにー「草なぎ剛vs出川哲朗」現場レポート そして稲垣吾郎がYouTuberに!?


 ゲーム実況動画クリエイターの、こみちん、新希咲乃、ミラクルぐっちの3人が先生役として登場し、スマートフォンに『星ドラ』アプリをダンロードするところから、丁寧に説明していく。「これお金取られないんですか?」と探りさぐりな稲垣に、「プロデューサー!」と周囲からツッコミが。もちろん、インストール自体にお金がかかることはない。そうとわかると、いつものキリッとした眼差しで「無料です!」と力強く断言する稲垣。


 また、「『ドラクエ』ってそもそもどんなゲームなんですか?」という大前提の質問も。だが、この知ってる人からしたら“今さら?“な質問こそ、ビギナーたちにとってはありがたい情報なのだ。いいぞ、初心者代表の吾郎ちゃん!


 さらに、ゲーム通にとっては見慣れたプレイ画面も「画像がキレイ!」と目を輝かせる稲垣。ゲームクリエイターにとっても、ゲームファンにとっても、この反応は嬉しいに違いない。長年愛されてきたからこそ、当たり前になっているところに、改めてスポットライトが当たるのはビギナーを迎え入れたときの喜びのひとつ。新しい地図の活動は、そんなライトがたくさん当たってきたように思う。


 一方、ビギナーだからこそ「ゲームはこういうもの」という常識にとらわれない発言が、飛び出すもの。ミラクルぐっちが丁寧に読み上げるストーリーに「もうちょっと早く展開してもらえないっすかね(笑)?」と、持ち前のせっかちな性格がチラ見え。だが、ここぞという決め台詞のときは「新しい冒険王なんだ!」と声を揃えて盛り上げるアイドルマインドも忘れない。息が合ったことに喜んだミラクルぐっちが「吾郎さん、冒険王なんですよ!」と、ややくどめに畳み掛けると、「はい、プロデューサーなんですけどね」とまさかのツンデレな反応も。


 そんな稲垣の心が掴めそうで掴めない態度が、より『ドラクエ』を知ってほしいという動画クリエイターたちのハートに火をつける。超初級のモンスター、スライムに勝利すると拍手喝采して盛り上げる。だが、稲垣のリアクションは「今、僕戦ったんですか?」「スライム、かわいそうじゃないですか」と、なかなか期待通りにはいかない。


 さらに、装備をゲットできる“ふくびき“では、星5つの激レア武器・まじんのオノが飛び出し、またもや拍手喝采してモチベーションを上げようと目論む。しかし、稲垣は「あの刀がいいんですよ」とCMで自らが握りしめていた剣を指さして、不満げな表情。そのあともオノは「あんまり美しくない、造形的に!」となかなか装着しようとせず、さらには休憩中にこっそり“ふくびき“を購入して念願の剣をゲットするという、少々大人げない……いや稲垣ならではの揺るぎない美学を見せつける。


 そして、納得の武器を装備したところで、いよいよゲームの醍醐味であるマルチプレイも体験。ミラクルぐっちらと共にモンスターに挑むのだが、まだまだ稲垣のキャラクター“ゴロウ“はレベルが低いため、すぐゲームオーバーになってしまう。そこで、クリエイターたちはゴロウが最後の一撃で倒す場面まで、お膳立てするスーパー接待プレイで稲垣を楽しませることに。トドメを刺さない程度に大魔王を攻撃しながら、人知れずこと切れるゴロウを何度も蘇らせていく、必死なクリエイターたち。そして訪れた絶好のチャンス。「押してください!」「吾郎さん! 吾郎さん!」と大歓声の中、いよいよ稲垣が必殺技のボタンを押す。だが、稲垣が敵に与えたダメージは、なんとたったの1!


 「やったー!」大興奮の一同を前に、稲垣も思わず照れ笑い。この激闘を見守った視聴者によって「#吾郎ちゃん星ドラ頑張って」がTwitterのトレンド日本1位、世界2位にランクイン。攻撃はダメージ1だが、やはり稲垣の持つ影響力は計り知れない。ある意味で、ドラマチックすぎる『星ドラ』デビューとなった稲垣は「今度は自分の力で強い敵を倒したい。そこの領域に行ったら絶対楽しい! 見たことない景色が見られる気がします」と語った。続きのプレイは、ぜひ稲垣のYouTubeチャンネルで実況してもらいたい。そのときは、ご所望のワインを片手に。


(文=佐藤結衣)