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ドゥカティが2019年SBKの参戦体制を発表。最新マシンの『パニガーレV4 R』をアンベイル

2019年02月05日 19:31  AUTOSPORT web

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Aruba.it レーシング-ドゥカティのチャズ・デイビスとアルバロ・バウティスタ
2月4日、イタリアでスーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦するAruba.it レーシング-ドゥカティが2019年シーズンの参戦体制を発表。ライダーのチャズ・デイビスとアルバロ・バウティスタが登場するとともに、2019年から新たに投入するSBKマシンのドゥカティ パニガーレV4 Rをアンベイルした。

 ドゥカティのファクトリーチームであるAruba.it レーシング-ドゥカティチームは2018年シーズン、デイビスが2勝を含む12回の表彰台を獲得しランキング2位、マルコ・メランドリが2勝を含む10度の表彰台を獲得し、マニュファクチャラーのランキングでも2位に輝いた。

 2019年はこれまで使用したL型2気筒エンジンのパニガーレRからV型4気筒エンジンを搭載した最新マシンのパニガーレV4 Rに変更。パニガーレV4 Rは11月上旬にイタリアのミラノで開催されたミラノ国際モーターサイクルショー(EICMA)で発表された最新のスーパースポーツ。998ccの90度V4エンジン『デスモセディチ・ストラダーレ R』を搭載する。

 ドゥカティのMotoGPマシン、デスモセディチGP16で使用されていたウイング・コンセプトが採用され、乾式クラッチなども取り入れられた。エンジンだけでなく、シャシー、電子制御や空力の点でも、前のモデル、パニガーレRから進化し、さらに効率化が目指されている。

 ライダーラインアップは、継続参戦のデイビスと、新加入のバウティスタ。バウティスタは、2010年からMotoGPクラスに参戦し、2017年と2018年は、ドゥカティのサテライトチームであるアンヘル・ニエト・チームから参戦していた。長年MotoGPで戦ってきたがSBKに戦いの場を移した。

 この日行われた発表会では、SBK仕様のパニガーレV4 Rがお披露目され、ライダーのふたりが登場するとともに2019年シーズンへの意気込みを語った。

 デイビスは「これから始まるシーズンが楽しみだ。2気筒のバイクで走り5年が経ちたくさんの良い思い出ができたが、新しい挑戦をする時がきた。パニガーレV4 Rに乗るのが待ちきれない」とこれまで5年間駆ってきたパニガーレRと最新のマシンについて語った。

「テストでは痛めた背中が妨げになったが、全体的なコンディションは去年より良かった。いずれにせよテストスケジュールを完了できた」

「まだ2日間テストが残っていて、最後の調整をしてからレースがスタートする。今シーズン初めは、これまで以上にエキサイティングになるだろうし、新しいバイク、新しいチームメイトは僕の大きなモチベーションとなるだろう」とコメント。

 新らしいチームで最新マシンを駆ることとなったバウティスタは「新しい冒険の始まりが待ちきれない。ウィンターテストでのバランスはとても良かった。このプロジェクトは新しいもので、まだたくさんやることがあるが、ラップを重ねるごとに良い基盤ができてきた」とテストでは好調の様子。

「新しい技術的な面と、特にタイヤに適応する必要があるが、6日間のテストで見られたパフォーマンスは間違いなく心強いものだった。開幕戦のフィリップアイランドは、壮観なトラックで気に入っている。エキサイティングな新しい冒険にふさわしい場所だ。そして心構えができるようベストを尽くす」と気合を入れた。

 SBKの開幕戦は2月22~24日にフィリップアイランドで開催されるオーストラリアラウンドだ。