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マルーン5、スーパーボウルでパフォーマンス 「人類愛」を意識

2019年02月04日 16:11  Techinsight Japan

Techinsight Japan

スーパーボウルでパフォーマンスした「マルーン5」(画像は『NFL 2019年2月3日公開 YouTube「Maroon 5 FULL Super Bowl LIII Halftime Show ft. Travis Scott & Big Boi」』のサムネイル)
現地時間3日、全米が熱狂するアメリカンフットボールの優勝決定戦「スーパーボウル」が開催された。今年はジョージア州アトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムにてニューイングランド・ペイトリオッツとロサンゼルス・ラムズが決勝の舞台で戦うことになり、「マルーン5」らパフォーマーがハーフタイムショーでヒット曲を披露。観客や全米の視聴者を盛り上げた。

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アーティストにとって、テレビ中継の平均視聴率が40%を超えるスーパーボウルのハーフタイムショーでパフォーマンスすることは大きな夢である。今年は「マルーン5」がメインパフォーマーを、ラッパーのトラヴィス・スコットとビッグ・ボーイ(Big Boi)がゲストパフォーマーを務めた。

ハーフタイムショーが始まると、会場には「マルーン5」の「M」の大きなステージが現れ、そのステージを多くのファンが囲んだ。数あるヒット曲のうち1曲目に選んだのは『Harder to Breathe』。そして『This Love』と続いた。スポンジボブのアニメーションが流れると隕石が落ちる映像の演出が始まり、トラヴィス・スコットが登場した。炎が噴出するセットからトラヴィスは『Sicko Mode』をパフォーマンス。次に「マルーン5」に戻って『Girls Like You』、『She Will be Loved』、その後ビッグ・ボーイが『The Way You Move』で盛り上げた。さらに「マルーン5」のアダム・レヴィーンが着ていたジャケットを脱ぎ、タンクトップになると会場から歓声が沸いた。アダムはヒット曲『Sugar』を熱唱し、『Moves Like Jagger』ではタンプトップも脱いで上半身裸になり、タトゥーが無数に入った肉体美を見せた。ハーフタイムショーでは他にも会場に「ONE LOVE」と書かれたライトが光り、ランタンが舞う演出もあって幻想的であった。

アダム・レヴィーンはパフォーマンス後にインスタグラムを更新し、このように綴っている。

「僕たちがスーパーボウルのハーフタイムショーでパォーマンスする責任を負うことを受け入れた時、僕はペンをとって、ただ書き始めました。浮かんだ言葉のいくつかは素晴らしいランタンとなって、今夜舞いました。世界で最も大きなステージで演奏できる歴史的な機会を与えてもらえて、この宇宙に感謝します。夢を叶えさせてくれたファンに感謝しています。それからいつも僕たちが向上できるよう後押ししてくれる批評家にも感謝しています。ONE LOVE(人類愛)。言葉のリストはこれです…許す、笑う、泣く、微笑む、シェアする、生きる、耐える、抱きしめる、覚えている、啓発する、保存する、鼓舞する、汗を掻く、戦う、表現する、与える、受け取る、高める、登る、統一する、強化する、柔らかくする、ダンスする、叫ぶ、夢をみる、教育する、供給する、息を吸う、息を吐く、辛抱する、立つ、跪く、打ち勝つ、愛する、聞く」

スーパーボウルに関しては、2016年に「サンフランシスコ・49ers」元クォーターバックのコリン・キャパニックが国歌斉唱の際に起立を拒否し、両腕を組み片膝をついて人種差別や警察官の暴力に抗議したため事実上追放されたスキャンダルがあったことで、「マルーン5」がパフォーマーを辞退するようにと署名運動まで行われた。そのためアダム・レヴィーンはコリン・キャパニックの状況も汲んで、人種など分け隔てない愛を伝えたかったようである。「マルーン5」はスーパーボウルの前にNFLとインタースコープ・レコードとともに社会的正義をサポートする非営利団体「Dream Corps」に50万ドル(約5400万円)を寄付すると発表していた。

今回のスーパーボウルはというと、前半はタッチダウンがなく試合があまり動かなかったが、結局ニューイングランド・ペイトリオッツが13点で、3点のロサンゼルス・ラムズを下し、2年ぶり6回目のスーパーボウルを制覇した。



画像は『NFL 2019年2月3日公開 YouTube「Maroon 5 FULL Super Bowl LIII Halftime Show ft. Travis Scott & Big Boi」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 朝倉リリー)