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PayPayが新「100億円キャンペーン」発表 付与額上限1回1000円など条件は大幅変更に

2019年02月04日 14:11  リアルサウンド

リアルサウンド

 PayPay株式会社は、2月4日に記者発表会を行い、新たな「100億円キャンペーン」の開催を発表した。


(参考:PayPay狂想曲再び? 「100億円キャンペーン」第2弾が2月12日からスタート


 まずはPayPay株式会社の代表取締役社長執行役員CEO・中山一郎氏が登壇し、前回100億円キャンペーンの振り返りへ。昨年11月22日に発表し、12月4日に開始、同月13日に終了。短期での認知度向上、多くの方の利用体験に繋がったこと、累計登録者数は4カ月で400万人突破し、加盟店は10倍増加、115億円の付与も完了(2億円が保留中)、各加盟店でも独自施策を展開したことを明かした。


 続けてシステム障害やクレジットカードの不正利用が課題だったことを、お詫びの言葉とともに反省点として挙げた。4度起こったシステム障害については、今後キャパシティの増加や管理の徹底をしていき、不正利用についてはクレジット会社と連携し、不正被害額を全額保証するほか、様々な不正対策も実施することを発表。今後はテクノロジーを駆使した監視体制強化や、キャッシュレス推進協議会主催の検討会に参画するなど、意識を高めていくという。


 そして、「日常的な利用を促進するキャンペーン」と前置きし「第二弾 100億円キャンペーン(ただし、条件は大幅変更)」を2月12日から5月31日に開催することを発表。今回も付与額が100億円に達した場合、期間を待たず終了となる。毎回購入額の10~20%がPayPay残高として付与されるほか、前回好評だった抽選による高額付与も実施し、抽選の確率は40回に1回から10回に1回に変更(Yahoo!プレミアム登録者は5回に1回)。ただし、付与額の上限は1回1000円となり、付与率はPayPay残高からの支払いだと20%、Yahoo! Japanカードだと19%、他社カードだと10%となる。


 加えて、大手チェーンや地方の店舗でも続々利用可能に。中山氏はこれについて「個店や商店街でもどんどん使えるようになっています。街中でも目にすることが多くなっているのではないでしょうか。今回のキャンペーンでは、日常でご利用頂けるお店を増やしていきたいです」とあくまで高額の買い物ではなく、日常的な利用を促すものとしての施策であることを強調した。


 また、初めてのユーザー限定で、「5000円以上のチャージで1000円を相当付与」するプレキャンペーンの実施も発表に。発表会の最後、中山氏は「多くのお客様が何度も繰り返し利用可能なキャンペーンを実施しました。今後も安心でお得で便利なキャッシュレス社会を実現していきます」と締めくくった。


 質疑応答では、「狙っているユーザー層は? 決済プラットフォームとしてどう稼ぐビジネスを実現させる?」と聞かれた中山氏は、「狙っているのは全ての方です。日常で毎日使いたくなるシーンを今回は提供していきたいですし、稼ぐビジネスという点について、まずはユーザーの拡大、ストアの拡大に努めていきたいです」と回答。「クレジットカードの本人確認について、一部のカードは3Dセキュアに対応していないが、それらのカードについては救済策を考えているか」という点についても「一部カードで本人認証サービスに対応していないのは存じ上げておりますが、今後のキャッシュレス社会においては欠かせないことだと思います。今後は銀行登録もできるようになっていきます」と次の可能性を示唆した。


 続けて「非接触型ICが広まっている日本で、QR決済が持つ可能性とは?」という質問に対しては「QR決済の可能性については自分自身あると思っていますし、土曜日に政府関係者の方からも『触りやすい』というコメントもいただきました。将来は相当以上に明るいのではないかと思っています」と回答。「LINE Payなどのように物理カードの導入はあるか?」という質問には「ユーザーさんの意見をいただいたうえで検討していきたい」と答えるなど、様々な質疑応答が繰り広げられた。


(編集部)