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【Interview】ウェブを通して気軽に寄附!新しいカタチの寄付プラットフォーム「SOLIO」に迫る

2019年02月04日 09:01  Techable

Techable

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「寄附をする」というと、大概の人は災害時や発展途上国に対するものと思うだろう。しかし、世の中には大小問わず、さまざまな問題が山積している。解決のためにお金を必要としている課題も多く存在する。

残念ながら私たちにはそうした問題を知る術がない。どこでどんな人たちが寄付を募っているのか、その情報はなかなかここまで届かないからだ。

そんな状況を打破するために生まれたのが「SOLIO(ソリオ)」だ。寄付が集まらずに悩むNPOを、ウェブを通してサポート。これまでにない新しい形のプラットフォームによって、気軽に社会貢献できる仕組みを提供している。

サービスを手がけたのは2018年創業のSOLIO。代表取締役の今井 紀明(いまい のりあき)氏に話を聞いた。・18種類のNPOカテゴリーから選んで寄附Q1:まずは、このようなサービスを提供するに至ったきっかけからお聞かせください。私は今、「認定NPO法人D×P(ディーピー)」という寄付型のNPOの代表をしています。今年は年間7000万円近い寄付をいただきました。しかし、大半のNPOは寄付を集められず、事業の運営に困っている状況です。

今後国の歳出は、社会保障費が多くを占めるようになるでしょう。これからはNPOが独自にお金を集めて地域や社会の問題を解決していくことがより重要になると思い、サービス立ち上げを決意しました。Q2:サービスの仕組みについて、あらためて教えてください。ユーザー(寄付者)が18種類のNPOのカテゴリーを選び、寄付できるのが特徴です。例えば子どもの教育に3割、国際協力に5割、人権保護に2割と自分の毎月の寄付といったかんじです。単発の寄付のポートフォリオを作ることも可能です。

ユーザーは寄付したカテゴリーの情報を個人ページで知ることができますし、さまざまな活動を知るきっかけにもなります。現在は寄付控除が得られる認定NPO法人や公益財団などに絞っているので、寄付控除も受けることができます。・本サービスは3月上旬にローンチ予定Q3:リリースから約1か月が経ちました。ユーザーからの反響はいかがですか?今はまだNPO向けの申請ランディングページが完了し、ようやくNPOの応募が終わった段階です。ユーザー向けの本サービスは、3月上旬に出す予定です。

寄付先がわからない人を対象としたサービスになるので、周りからは期待の声をもらっています。これまで「寄付したいけれど、どこにすればいいのかわからない」という人が多くいましたが、その人たちに届くサービスにしていきたいですね。Q4:今後の展開について教えてください。個人向けのサービスはもちろん、法人を対象に企業の社員さんがさまざまなNPOに寄付できるような形にもしていきたい、と思っています。
寄付を滑らかにして、社会の力になれたらいい。「SOLIO」には今井氏のそんな思いが込められている。一人ひとりの力は小さくても、集まれば大きなパワーになる。金額の大小は関係ない。解決したいと願う課題があったら、迷わず寄附してほしい。

SOLIO