元F1チームボスのジャンカルロ・ミナルディが、セバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンは2019年、それぞれ若手の新チームメイトに苦しめられることになると予想している。
2019年シーズン、フェラーリのベッテルはシャルル・ルクレールと、アルファロメオ(ザウバー)に移籍したライコネンはアントニオ・ジョビナッツィとペアを組む。
「興味深い、素晴らしいシーズンになるだろう」とミナルディは自身のウェブサイトにおいて語った。
「ライコネンのようなすでに力を証明したドライバーではなく、ルクレールという若手ドライバーがチームメイトになることは、ベッテルのモチベーションへとつながるはずだ」
「F1に昇格しトップチームに起用された若手ドライバーは、チームメイトを苦しめ、自分が上に立ちたいという強い気持ちを持っている。それにルクレールは天性の才能を持ち合わせている」
「(ベッテルは)去年は心に裂け目が生じていた。今年はそういったネガティブな面を乗り越えたことを示す必要がある。シーズン序盤から、4度のワールドチャンピオンにふさわしい姿に戻らなければならない」
「この冬の短い期間で、フェラーリが、メルセデスに勝つために欠けていた最後の一歩を踏み出せたことを願っている」
ミナルディはイタリア出身のジョビナッツィも高く評価しており、ライコネンは簡単に彼に勝つことはできないと予想している。また、久々のイタリア人ドライバーF1フル参戦に大きな期待を示した。
「ライコネンはジョビナッツィを警戒すべきだろう。ジョビナッツィは必ずライコネンを苦しめるはずだ」
「アントニオのF1参戦はイタリアのモータースポーツ全体にとって非常に重要な兆候といえる。若手ドライバーにとっても、イタリアGPや連盟の将来にとってもだ」
「私が常々述べていたのは、イタリアに優れたドライバーがいないわけではなく、リソースが足りないだけだということだった」
「アントニオが純粋な速さを武器に、F1のシートを手に入れたことを喜んでいる。これが企業のモータースポーツへの関心が再び高まる前兆になることを願う」