南半球はオーストラリアで開催されている2019リキモリ・バサースト12時間レースは2月2日、公式予選が行われ、Rモータースポーツの62号車アストンマーチンV12バンテージGT3がポールポジションを獲得した。KCMGが走らせるニッサンGT-R勢が18号車が10番手、35号車は16番手となった。
オーストラリアを代表する国際レースのひとつであるバサースト12時間は、伝統のスパ24時間や日本で開催される鈴鹿10時間耐久を組み込むIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの開幕戦として行われる一戦だ。
2019年大会にはアウディ、ポルシェ、BMW、メルセデスというお馴染みのドイツ勢に加え、ベントレーにマクラーレン、アストンマーチン、さらにフェラーリ、ランボルギーニというGT3供給メーカーが参戦。そして、日本からはニッサンGT-RニスモGT3がKCMGの下で2台エントリーされ、合計10メーカーがしのぎを削ることとなる。
そんなバサースト12時間の予選は、全クラスのマシンが出走する予選Q1とGT3車両のみの専有走行となるQ2、その中で上位10番手に入ったクルマが進むトップ10シュートアウトという3つの段階を踏む。
上位陣による本格的なアタックはQ2から行われ、ここではRモータースポーツの62号車アストンマーチンV12バンテージGT3がトップタイムをマーク。KCMGでは18号車ニッサンを駆るアレキサンドレ・インペラトーリが10番手タイムを刻みトップ10シュートアウトへの進出を果たした。
一方、千代勝正、松田次生、ジョシュ・バードン組35号車は、トップから17番手までがコンマ7秒以内に収まる激戦を勝ち抜くことができず、16番手グリッドが確定している。
現地16時40分からスタートした最終予選では18号車ニッサンのインペラトーリからアタックが開始され、ブルーとホワイトに彩られたGT-RニスモGT3がマークした2分04秒1910というタイムが最初のターゲットタイムとなった。
■マルチェッロ駆る999号車メルセデスがポール獲得かと思われたが……
続いて登場したメルセデスAMG・チーム・グループM・レーシングのラファエル・マルチェッロと999号車メルセデスAMG GT3はこのタイムを難なく更新。2分02秒1910というタイムを打ち立て暫定トップにつける。
直後アウディスポーツ・チーム・バルボリンの2号車アウディR8 LMSと22号車アウディR8 LMS、ベントレー・チームMスポーツの107号車ベントレー・コンチネンタルGT3が連続して暫定2番手タイムを記録していくが、2分03秒台止まりでマルチェッロのタイムには届かず。
また、8番手で登場したメルセデスAMG・チーム・クラフト・バンブー・レーシングの77号車メルセデスAMG GT3を駆るマーロ・エンゲルは、セクター1で全体ベストを更新するも、続くセクター2でややタイムを失うなどタイムをまとめきれずコンマ1秒差で暫定2番手に留まった。
予選Q2を2番手で終えたザ・ベンド・モータースポーツパークの777号車メルセデスAMGは暫定4番手に終わり、いよいよ最後のアタッカー、ジェイク・デニス駆る62号車アストンマーチンが登場する。
Q2をトップタイムで通過したデニスはトップ10シュートアウトでも抜群の速さをみせ、セクター1で全体ベストをコンマ3秒あまり上回ってみせる。
さらにセクター2、セクター3も好タイムでまとめ、最後は2番手にコンマ4秒差をつける2分02秒4946でフィニッシュラインを通過。見事逆転でポールポジションを獲得した。
予選2番手は最後の最後でひっくり返された999号車メルセデス。3番手に77号車メルセデスが続き、4番手に107号車ベントレー、5番手777号車メルセデスとトップ5に3台のメルセデス勢が入った。KCMGの18号車ニッサンは10番手から決勝に臨むこととなっている。
IGTC開幕戦2019リキモリ・バサースト12時間の決勝レースは、3日5時45分(日本時間3時45分)にスタートが切られる。レースの模様は公式サイトでライブ配信される予定だ。