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MotoGPシェイクダウンテスト開幕。KTMの新型カウル登場、ヨシムラ加賀山も走行重ねる

2019年02月02日 13:41  AUTOSPORT web

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ヨシムラのGSX-R1000Rを駆る加賀山就臣
マレーシア・セパン・インターナショナル・サーキットで2月1日よりシェイクダウンテスト(通称セパンゼロ)が始まった。初日は、スコールもなく最高気温は33.8度、路面温度は59度まで上がり、厳しい暑さの中でのテストとなった。

 翌週の2月6日から始まるMotoGPオフィシャルテストに向け、各メーカーのテストライダー、そしてヤマハとスズキは、全日本ロードレース選手権JSB1000クラスのライダーも参加。そのなかにヨシムラスズキMOTULレーシングへ電撃移籍した加賀山就臣の姿もあった。

 MotoGPでは、初日に6人のライダーが参加。ホンダはステファン・ブラドル、ドゥカティはミケーレ・ピロ、スズキはシルバン・ギュントーリと津田拓也、アプリリアはブラッドリー・スミス、KTMはミカ・カリオが走行を行った。KTMはコンセッション(優遇処置)を活用し、テストライダーのミカ・カリオに加えレギュラーライダーのヨハン・ザルコ、ポル・エスパルガロも走行した。

 初日のトップタイムはブラドルが記録した2分1秒569。テストでは、KTMのテストライダー、カリオが新しいカウルをテストする場面もあった。なお、カリオはゼッケン36を使用していたが、この番号は2019年シーズンからスズキのレギュラーライダー、ジョアン・ミルが使用するため、カリオはゼッケンを66に変えている。

 ヨシムラのススキGSX-R1000Rを初ライドした加賀山は、多くのパーツ、様々なセッティングを試し、マシンのベースセットを作り上げる作業を行った。

 ヨシムラのマシンを走らせた加賀山は次のように走行を振り返る。

「去年の自分のバイクと同じパーツを使っている部分もあるけれど、全体のコンセプトやチーム体制が違うのでフィーリングは、まったく違います」

「それでもヨシムラのスタッフは、みんな昔から知っているし、バイクを作り上げて行く作業は、スズキ一筋で20年以上やってきているので、その経験を生かしていきたいね」

「いろいろなアイディアを形にするのは、すごく楽しいし、プロライダーとしてヨシムラで走るということは、結果を出さなければいけないと思っている。今シーズン中盤までには、勝負できる環境を整えて、勝ちを狙っていきたいね」

 加賀山は、ピットインアウトを繰り返しながらも、63周を周回し2分06秒6がベスト。チームメイトの渡辺一樹は、2分05秒1、ヤマハの中須賀克行は、自己ベストを約1秒も更新し、2分03秒0までタイムを詰めている。

 鈴鹿8時間耐久ロードレースに向けても加賀山を中心に勝負していくと言うヨシムラ。加賀山の経験というエッセンスが加わり、どう化学変化するか楽しみなところだ。