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任天堂、小型版Nintendo Switchの販売を計画! ゲーマー向けオンライン高額プランの予定も

2019年02月02日 11:51  リアルサウンド

リアルサウンド

 Nintendo Switchをリリースしたことで改めてゲーム業界における存在感を示した任天堂は1月31日、大阪市内で決算報告会を開催した。報告会では業績報告のほかにも、同社の主力製品やサービスに関する新展開も発表された。


(参考:Nintendo SwitchにGC用コントローラーをワイヤレス接続! 待望の変換アダプターがついに発売


早ければ19年度中にも
 日本経済新聞は1月31日、大阪市内で開催された任天堂の決算報告会に関する記事を公開した。その記事によると、2018年4~12月期の連結純利益は前年同期比25%増の1,687億円、売上高も16%増の9,972億円であった。好調な業績をけん引しているのは、もちろんNintendo Switchの人気タイトルだ。


 もっとも、好調の裏には懸念材料もある。Switchの人気タイトルはゼルダやマリオといった人気シリーズの新作である。こうした人気シリーズの新作リリースは一息ついた感があり、シリーズものに頼らない新たなタイトルの投入が求められる。また、鳴り物入りでリリースされた「ニンテンドーラボ」はその独創性は評価されたものも、売れ行きはいまひとつというのは現状だ。


 とはいえ、好調を維持するための施策も発表された。そのひとつが、Switchの小型版だ。同製品の詳細は不明だが、関係者によると小型化することによって持ち運びやすくし、価格も抑えて利用者層を広げることが狙い、とのこと。発売時期は、早ければ2019年度内になるようだ。


ゲーマー向けのオンラインサービスも計画中
 発表されたもうひとつの施策が、Switchに対応したオンラインサービス「Nintendo Switch Online」の拡張だ。同サービスは月額料金を支払うことでSwitchによるオンラインプレイを可能にし、ファミコンの名作タイトルもプレイできるというものだ。発表されたのは、ゲーマー向けに月額料金をより高く設定したプランの新設である。この「ゲーマー向けプラン」の詳細は明らかではないが、2019年内にサービス開始するようだ。


 Nintendo Switch Onlineに関しては、先月15日、海外テック系メディア『Ars Technica』がスーパーファミコンの名作タイトルを提供する用意があることを示唆する内容の記事を公開している。その記事によると、海外ハッカーの通称KapuccinoHeck氏が同サービスのファイルシステムへのアクセスに成功したところ、スーパーファミコンの名作タイトルのデータに参照している箇所を発見した。発見箇所には、レースゲーム『F-ZERO』、3Dシューティングゲーム『スターフォックス』などのタイトル名があった。


 以上の発見は、同サービスを利用してファミコンの名作タイトルだけではなくスーファミの名作タイトルもプレイできるようになる可能性を示唆している。さらには、同サービス高額プランの利用者にスーファミの名作タイトルを提供する、という予想も可能だ。


2019年も注目タイトルが続々リリース
 以上の決算報告会の開催に伴って、任天堂の公式サイトに決算に関わる各種資料が公開された。公開された資料のひとつである「決算参考資料」には、2019年にリリースが予定されているNintedo Switchタイトルがリストアップされている。


 リストアップされたタイトルのうち任天堂が開発するものでは、2019年春発売の『ファイアーエンブレム 風花雪月』、2019年後半に発売予定のポケットモンスターシリーズの新作(タイトル未定)、さらには2019年内に『どうぶつの森』の新作が発売されるようだ。また、発売日は未定ながらベヨネッタ3やMetoroid Prime 4といったタイトル名の記載もある。


 ソフトメーカーが発売するSwitch新作タイトルとしては、バンダイナムコから『ガールズ&パンチャー ドリームタンクマッチDX』『スーパーロボット大戦T』、レベルファイルから『イナズマイレブン アレスの天秤』『妖怪ウォッチ4』、スクウェア・エニックスから『チョコボの不思議なダンジョン エブリバディ!』『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて S』といったものがラインナップされている。


 以上のラインナップを見る限りでは、Switchの勢いはもうしばらくは続くと見て間違いはないのではないだろうか。


(吉本幸記 )