リサーチ・アンド・ディベロプメントは1月30日、「ストレス」に関する調査結果を発表した。調査は昨年10月に実施し、首都圏在住の20~69歳の男女3000人からの回答を得た。
「毎日の生活でイライラやストレスを感じる程度」を聞くと、「しばしば」が31%、「たまに」が47%で、計78%が日々イライラを感じていることがわかった。20年前の1998年と比較すると「しばしば」と答えた人が4ポイント増加した。
ストレス解消法1位は「睡眠を十分とる」、2位は「親しい人と話をする」
ストレス解消法を聞くと、1位は「睡眠を充分とる」(50%)、2位は「親しい人と話をする」(44%)、3位は「好きなものを食べる」(41%)だった。 1998年の調査でも、「睡眠を充分とる」が1位、「親しい人と話をする」は2位だったが、「好きなものを食べる」は、現在より18ポイント少ない25%だった。
「たばこ」でストレスを解消する人の割合は、20年前の23%から下落を続け、2018年には15%になった。昨今の健康志向の高まりや、増税や喫煙規制でたばこを控える人が増えているのだろう。
ストレス解消法をストレスの程度別で比べると、ストレスをしばしば感じる人は「食べる」(49%)、「酒」(35%)、「買い物」(35%)、「たばこ」(20%)の割合が、低ストレスの人よりも高い。一方、ストレスをあまり感じていない人は「睡眠」(53%)、「軽い運動」(28%)の割合が高く、健康的に解消していることがわかった。
調査元は、
「ストレスが高いほど、趣味やスポーツをしてストレス発散するよりも、手近な『食』に解消法を求めるのは必然とも考えます。(中略)ただし、食べることで本当にストレスは発散されるのでしょうか。むしろ生活習慣病などが懸念され、悪循環のようにも感じます。ストレスをあまり抱えていない人が行なっている解消法が「睡眠」「軽い運動」という調査結果からも、手軽に食べることで誤魔化さず、適度な運動と十分な睡眠で心身ともに休めるようにすることが大切なのかもしれません」
とコメントしている。