1月26日から3日間にわたりオーストリアで行なわれていた『Wシリーズ』の一次選考会を欠場して話題となっていたカルメン・ホルダが、その理由を明かした。
若い女性レーサーの持つ能力を紹介し広めるとともに、彼女たちのF1参戦に向けた努力を支援する目的で新たに創設されたのが、女性だけのフォーミュラカー選手権であるWシリーズだ。今回行なわれた一次選考を通過したのは28名で、彼女たちは今後最終選考を経て、2019年シーズンのグリッドに並ぶ18名のうちのひとりになることを目指していく。
元ロータスとルノーの開発ドライバーであるホルダの名前は、Wシリーズのドライバー選考会の参加者リストに含まれていた。しかしその後、自身のスポンサーに求められた出場要件を満たすかたちでスポンサーと合意できなかったとするコメントを、ツイッター上に載せている。
「私はWシリーズの初年度である2019年シーズンには、参戦しないことをお知らせします」とホルダは書き込んだ。
「過去数カ月にわたり、女性のための選手権であるWシリーズを宣伝するお手伝いができたことをうれしく思います。しかし、残念ながらスポンサーに要請された条件を満たすかたちで、シリーズ参戦への合意に至ることができませんでした」
「Wシリーズや、これに参戦する皆さんの成功を祈っています! モータースポーツは私が情熱を傾ける対象であり、私の生き方そのものです。2019年シーズンに私がどのような活動をしていくかについては、近々ご案内します!」
これは一説にすぎないが、もしかしたらホルダは自身の経歴や評判をもってすれば、選考プロセスなど当然免除されるものだと信じていたのかもしれない。