トップへ

iOS13では「ダークモード」実装? 次期iPad仕様やカメラ技術など、Appleの未来占う噂が続々

2019年02月01日 08:31  リアルサウンド

リアルサウンド

 米中経済戦争や中国経済の減速を原因とした業績不振が発表したばかりのAppleだが、その一方で今年も様々な製品をリリースすることが噂されている。そうした噂のなかには、最新iOSに関するものや次期iPad、さらにはカメラ技術に関するものがある。


(参考:iOS12で早くも不具合多発? 競合他社を意識した機能を盛り込むも、完成度はいまひとつか


「ダークモード」に各種サブスクリプション
 Apple製品専門ニュースサイト『MacRumors』は30日、最新iOSに関する噂をまとめた記事を公開した。今年6月に発表されると予想される最新iOS「iOS13」には、macOS Mojaveで採用されている「ダークモード」が実装されるようだ。ダークモードとは背景色に暗いトーンの色を採用した画面表示のことで、夜間での画面閲覧時に視認性が向上するとも言われている。


 また、iOS13ではUI(ユーザインタフェース)に多くの改修がなされると見られている。一部のクルマで実装されているiOS車載機能CarPlayのUIが改善されるほか、iPadのように複数のアプリを同時起動するマルチタスクにも対応する、とのこと。ファイル管理にも改修の手が加わるようだ。


 さらに、iOS13のリリースに合わせて雑誌と動画のサブスクリプションサービスも開始するとも言われている。これらのサービスはApple Musicのように月額料金を支払うと、雑誌や動画が見放題となるというものだ。動画のサブスクリプションサービスは、明らかにNetflix等の既存動画サービスをライバルとして意識したものだろう。


大きなiPadに新しいiPad mini
 MacRumorsが30日に公開した別の記事では、次期iPadに関する噂がまとめられている。その記事によると、次期iPadは現在の最新iPadの画面サイズの9.7インチより大きい「10インチ程度」になると見られている。そして、最新の高速なプロセッサが実装され、ポートにはUSB-CポートではなくLightningケーブルが採用される(iPad ProにはUSB-Cポート、現在の最新iPadにはLightningケーブルをそれぞれ使用)。次期iPadは、「今年の春の早い時期」には発表されるようだ。


 次期iPad miniのリリースも噂されている。iPad miniは2015年に「iPad mini 4」がリリースされて以降、新モデル投入がなかったので久しぶりの新型登場となる。詳細は不明だが、次期iPad miniはiPad mini 4より安くなると予想されている(iPad mini 4の価格は¥45,800)。


 また、次期iPadおよび次期iPad miniは、両方ともApple PencilとSmart Keyboardに対応すると見られている。iPadシリーズは、おそらく今後はこのふたつのアクセサリーに標準対応するのだろう。


新型True Depthカメラが背面に?
 iOS13と次期iPad/iPad miniの噂は今年のAppleの動向に関するものだが、早くも2020年の同社の動向に関する話題もあがっている。ブルームバーグは、31日、同社が2020年に新型カメラを実装したiPhoneのリリースを計画中であると報じた。


 開発中と思われる新型カメラとは、iPhone Xシリーズに実装されているTrue Depthカメラを進化させたものだ。Face IDを可能とするTrue Depthカメラは、レンズから25~50cm以内の被写体の凹凸といった空間情報を取得できる。対して新型カメラはiPhoneの背面に実装され、15フィート(約4.6m)までの被写体の空間情報を読み取ることができる、とのこと。こうした性能向上はレーザースキャナをカメラに内蔵することによって可能になるようだ。


 新型カメラを実装することにより、iPhoneを活用したAR体験がよりリッチになると考えられる。例えば、ARオブジェクトを合成したポートレート写真を簡単に撮影できるようになるだろう。さらに言えば、この新型カメラが2020年にリリースされるとかねてより噂のあるApple製ARメガネの「前振り」となる可能性もある。


 本記事の冒頭で言及したように、Appleは世界の経済情勢の影響を受けて勢いを削がれてしまっている。削がれた勢いを取り戻すための最善策は、ユーザに驚きを与えるようなイノベーションを見せつけることである。iOS13や次期iPadは、こうしたAppleの勢いを取り戻すきっかけとなるイノベーションになるかも知れない。


(吉本幸記 )