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LDHはカルチャーそのものを世界に発信するーーLDH USA徹底レポ第3回「24karats」篇

2019年02月01日 08:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 LDH USAの徹底レポート第3回では、「EXPG STUDIO」LA校に併設されたオリジナルブランド「24karats」を紹介するとともに、今後のLDH USAへの期待を述べたい。


参考:LDH流の“日本食”をLAで堪能 LDH USA徹底レポ第1回「LDH Kitchen The Robata」篇


■ハイブランドとして認知される24karats


 「EXPG STUDIO」LA校には、LDH apparelのオリジナルファッションブランドである「24karats」のギャラリーも併設されている。


 「24karats」のギャラリーはサロンのような雰囲気で、イサムノグチのコーヒーテーブルにビンテージのペルシャ絨毯を合わせるセンスも、多様な文化が混在するLAらしくて洒落ている。店内には、三次元のモチーフをスケッチ風に加工するアート作品で知られるジョシュア・ヴィーダスが手がけたTシャツなど、現地でしか手に入らないアイテムも並ぶ。


 「24karats」は、日本ではEXILEのアーティストグッズというイメージが強いかもしれない。しかし、アメリカでは「Off-White」のようなストリート系のハイブランドとして認知され、高級路線のセレクトショップなどで取り扱われているという。VERBALとYOONによる「AMBUSH」や、NIGO®による「HUMAN MADE」も同様だ。


 今後、LDH USAがアメリカで展開していく上で、「24karats」が築き上げているハイセンスなイメージはプラスに働くことだろう。


■LDH USAが示す未来


 食、音楽、映画、ファッション……LDH USAがアメリカに持ち込もうとしているのは、日本で彼らが育んできたカルチャーそのものである。もちろん、一つひとつの成果はまだ、それほど大きなものではないだろう。しかし、点と点を結んで線を引き、いずれは大きな一枚の絵を描こうとしていることは、今回の視察で十分に伝わってきた。


 EXILE HIROが指摘するように、昨今はアジア発のカルチャーに大きな注目が集まっている。中国をはじめとしたアジアの“Z世代”と呼ばれる若者が形成している巨大なマーケットが、今後のユースカルチャーを牽引していくのは間違いないはずだ。BTS (防弾少年団)の世界的な成功や、88risingのようなアジア発のエンタテインメント企業の勃興、ビルボードチャートに次々とアジア系ミュージシャンがランクインしているのは、そうした潮流の兆しとして捉えることができるだろう。


 LDHの世界展開もまた、ブレイクスルーを迎える前夜なのではないかーーLA最終日の夜、そんな期待に胸を膨らませながらレモンサワーを飲み干した。(松田広宣)