2019年よりウイリアムズからF1に復帰するロバート・クビカは、“2019年シーズン以降もF1に残る”ことを最大の目標として掲げている。
クビカは2011年のF1開幕前に出場したラリーで大クラッシュを喫してしまい、それ以降はF1から遠ざかっていた。しかし彼はF1復帰の意志を持ち続け、2018年にはウイリアムズでテスト/開発ドライバーに就任。そして8年ぶりに、F1のシートを獲得した。
だがクビカは、2019年シーズン以降もF1に留まるというのは、F1に復帰することよりも難しいと考えている。
ウイリアムズのスポンサーであり、クビカを支援するポーランドのエネルギー会社『PKNオーレン』は、今週ワルシャワでイベントを開催し、このイベントに出席したクビカは次のように話した。
「8年のブランクというのは役に立つものではない。だけど僕には経験があるし、自分が高いレベルでドライブしていたと自覚している」
「この数カ月の間に、僕は自分にとって現実的な目標を定めた。それを達成できるだろうと思っている」
「もし自分の準備が整っていると感じられなければ、F1復帰に向けて動き出すことはなかっただろう。F1に復帰することだけでなく、ここに残ることが僕の目標だ」
「これは最も難しい課題だ。これまでも、たった1シーズンで多くの優秀なドライバーがF1を去っていった」
ラリーでのクラッシュの影響で、クビカが右腕を動かすには限界がある。もし2019年もウイリアムズの低迷が続けば、フィジカル的な制限を抱えたクビカの状況がよりいっそう厳しくなる可能性もある。
「ウイリアムズの状況は易しいものではない」
「現実的にアプローチしていく必要がある。チームが解決策を見つけ、2019年のマシンがより良いものになることを願っている」
「シーズン中に(ライバル勢に)追いつくことは難しい。だから良いスタートを切ることが重要だ」
「可能な限り最善のフィードバックを持ち帰るために、ベストを尽くすつもりだ。僕は、チームが本来いるべき場所に戻ることを望んでいる」
「最高のやり方で自分の仕事をするつもりだ。8年間、F1から離れていたけれど、速く走れることを示したい。そのためには速いマシンが必要だし、それがあれば自分の課題を達成するのも容易になる」
「状況などによっては、展開を予測できないレースもある。そういう場合はもっと多くのものを示すことができるだろう。それにはドライブしやすいマシンが要求される」
「僕の目標は良い仕事をすること、そしてより長くF1に留まることだ。自分の仕事に満足することが僕の理想だ」