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未知の兵器が21世紀の街を滅ぼす P・ジャクソン製作『移動都市/モータル・エンジン』本編映像

2019年01月31日 11:11  リアルサウンド

リアルサウンド

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 3月1日に全国公開される映画『移動都市/モータル・エンジン』より、本編映像が公開された。


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 『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』3部作で知られるピーター・ジャクソンが製作・脚本を務める本作は、イギリスの作家フィリップ・リーヴのファンタジー小説『移動都市』を映画化した冒険ファンタジー。舞台は、たった60分で文明を荒廃させた最終戦争後の世界。残された人類は空や海、そして地を這う車輪の上に移動型の都市を創り出し、他の小さな都市を“捕食”することで資源や労働力を奪い生活している。“都市が都市を喰う”、弱肉強食の世界へと姿を変えたこの地上は、巨大移動都市“ロンドン”によって支配されようとしていた。他の都市を次々に飲み込み成長を続けるロンドンを前に、小さな都市と人々が逃げるようにして絶望的な日々を送る中、1人の少女が反撃へと動き出す。


 ジャクソンの右腕として『キング・コング』では第78回アカデミー賞視覚効果賞を受賞したクリスチャン・リヴァーズがメガホンを取り、『アンナ・カレーニナ』『ダ・ヴィンチと禁断の謎』のヘラ・ヒルマーが主人公へスター役を務める。へスターとともに壮大な冒険へと身を投じる青年トムを、『ムーン・ウォーカーズ』のロバート・シーアンが演じる。さらに『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』3部作でもおなじみのヒューゴ・ウィーヴィング、『アバター』『ドント・ブリーズ』のスティーヴン・ラングらが脇を固める。


 今回公開された本編映像は、ロンドンや人類の歴史にまつわる貴重な資料が展示されている、移動都市・ロンドンの博物館で見習いとして働くトム(ロバート・シーアン)の作業場に、ロンドンを代表する考古学者・ヴァレンタインの娘で、恵まれた人生を送る少女キャサリン(レイラ・ジョージ)が訪れるシーン。


 21世紀の世界地図を見て、「こんなだったなんて不思議ね」と驚くキャサリンに、「これを見てください」と言ってモニターを見せるトム。そこには“メドゥーサ”と呼ばれる量子エネルギー兵器が、紫の光線を放ち、街全体を一発で吹き飛ばす映像が映し出されていた。映像を見たキャサリンが「高度な文明社会がなぜ愚かなことを」とつぶやくと、トムは「同じ人間です。すごい兵器を持ってただけ」と平然と語る。生き延びた人類が創り出した、生活の資源を確保するために都市をモーター化した“移動都市”で暮らすトムとキャサリンだが、2人はこれから再び巻き起ころうとしている悪夢に立ち向かうことはできるのか。


 トムを演じたシーアンは、自身の役について「最初は、快活でお茶目な感じでトム役を演じていたんだけど、監督に『トムは上司に対して“絶対服従”という立場にあることを忘れないように』と言われたんだ。上司にお茶目なところを見せたりはしない、映画の冒頭ではトムはロンドンの奴隷なんだ、とね。僕は、『そのとおりだ』と納得した。トムには表向き、上役にへつらう部分がなければならないと思った。彼に秘められた個性や勇気は、ストーリーが進むにつれて徐々に明かされていくんだ」とコメントしている。


 一方、キャサリンを演じたジョージは「キャサリンは元気いっぱいの女性。新しい物事に興味津々だし、皆に好かれたいと思っている。人を助けるのが生き甲斐なの。彼女はずっと温室育ちだったけど、やがて自分の父親もただの人間だと悟ることになる」と明かしている。  (リアルサウンド編集部)